私は高校受験が初めての受験でした。中学三年生になって夏休みに入るまでは、受験があると分かっていながらも実感がなくて、これまでと同様に過ごしていました。しかし、夏休みに入ると周りの子は勉強し始めました。しかも体験入学などがあり、一気に受験モードになっていました。定期テストでは一、二年生の時より、二十位ほど順位を落としてしまって、内申点も下がってしまいました。私は中二の時ぐらいから一宮興道高校に行きたいと思っていました。なぜなら家から交通の便がよく、自分の偏差値と近かったからです。でも中三になって偏差値が下がり、一度諦めようと思いました。私の周りの興道を受ける子は模試の点数も高く、私より頭のいい子ばかりでした。中二のときは受かると思っていたけど、一気に絶望に突き落とされた気がしました。でも、家族、周りの友達、担任の先生、そして名進研の先生が、背中を押してくれたことで、私は勉強を頑張ろうと思いました。

私は中三の夏休みに、勉強をしなければならないと分かっていながらも、スマホを見て夜更かしばかりしていました。そのことが原因で生活リズムが崩れ、勉強に集中できないということが毎日でした。十月くらいに、本当にこのままではだめだと思い、スマホを親に預け、受験が終わるまでスマホを出さないと約束をしました。最初は本当に耐えられなくて、テレビを見ていたのが、冬休みに入るころには、早寝早起きが体に染みついていました。スマホ漬けで、スマホがないと生きていけないと思っていても、ここまで変われて、勉強に集中できるようになりました。中三の生活の中で、変わるきっかけになったのはこのことが一番大きいと思います。

試験会場では、「来年からこの高校で過ごすんだ」、という気持ちで試験に臨みました。合格という報告をしたら、みんなが笑顔でおめでとうと言ってくれました。その瞬間は本当に忘れられません。この経験を通して、目標に向かって努力する大変さや大切さなどを感じることができました。これからは自分の新たな目標に向かって更に頑張ります。