こんにちは。私は春から槍高生となった者です。私からは、内申点の獲得についてと受験当日についてお話ししようかと思います。
一 内申点獲得の方法
まず、内申点がどれくらい重要か、お伝えしたいと思います。
私立の高校は内申点をどのくらいの重さで使うかいろいろと高校によって異なります。また、公立の高校でも内申点の重さが高校によって異なっています。
私は公立高校の一般選抜についてお話ししようかと思います。
二〇二三年度の入試から校内順位の決定方法が三種類から五種類に増え(今後も変わる可能性がありますが)、一宮高校がとる内申点の比重が下がり、より当日点を重視することになりました。これを聞き、「だったら内申点はそれほど重要ではないのじゃないか」と思う方もいると思います。実際、私もそう思っていた節があります。
しかし、考えてみてください。受験で使う内申点は、通知表の内申点合計の二倍が基本となります。つまり、どれかの教科で一点内申点を落とせば、当日では二点低くなります。ということは、ある人より一点でも内申点が低ければ、当日では二点の負担がかかることになります。当日点が二倍とはいえ、その2点分を取り返すにはその人より一問余分に正解する必要があります。
そして、公立高校の一般選抜は私立よりも基本問題が多い(年や教科によって例外はもちろんありますが)傾向にあるので、一問の差をつけにくいです。
公立入試は1、2点の差で合否が分かれることがざらにあるので、内申点がいまだ重要なのは分かっていただけたかと思います。
では、内申点を取るにはどうすればいいのか。まずは基本に立ち返りましょう。具体的には、学校の授業の内容理解をすることや、課題をしっかり取り組むことです。
名進研の課題や演習問題には、難しい問題があるので、それらをしっかり取って応用力をつける事も大事です。しかし、基礎ができていないと取れる問題も取れなくなり、他の受験者と差が生まれてしまうので、そこはしっかりできるようにしましょう(と校舎の先生方にも言われていると思いますが)。これは受験当日でも普段のテストでも役に立つことです。副教科が苦手な人もいると思います(実際、私は体育、美術に苦手意識を持っており、体力テストなどではひどい点数を取ったこともあります)。
副教科の中で実技が苦手な方は、是非、座学の方面(つまりテストです)で頑張っていただきたいと思います。また、実技が苦手だとしても、くさらずに一生懸命にやることで「主体的に学習に取り組む態度」の点が上がるかもしれません。逆にテストのほうが苦手という人は是非、実技で点を取っていただきたいです。
個人的には、副教科のテストは暗記の面が強いので、努力次第で点が取れるテストの方が点数が取りやすい気がします(あくまで個人的な感想です。もちろん他の意見の方もいらっしゃると思いますが、その方々を批判するつもりは毛頭ございません。)。
ただ、睡眠時間を削るのは得策ではないと思います。テスト中に眠くなってしまっては本末転倒ですから。
二 受験当日について
受験当日は解き終わった教科が次の教科の後を引かないようにして下さい。具体的には、友達と問題の解答の確認などをしないでくださいということです。当日にケアレスミスをすることはあります(人間なんだから)。それはもはやしょうがないことです。
ショックを受けやすいのは、テストが終わった後に答えに気づくという状況だと思います。そのショックによって他の教科にまで影響が出ることもあります。そのようなショックを受けないために、当日は答え合わせをしないでください。
また、試験で見たことのない問題やとても難しい問題が出ることもあります(実際、私の時にもありました)。そんな時は、解けなくてもいいと割り切ってください。新しい問題、難しい問題は他の受験者も同様に難しいのですから。
三 受験が終わったら
全ての検査が終わった後は、自分はやり切ったのだと思ってください。そして、解き直しは家に帰ってから行い、分からなかった問題は復習しましょう‼
ときどき、「受験が終わったからもう復習とかしなくていいんじゃない?」と思う人がいます。しかし、よく考えて下さい。果たして、受験がゴールなのでしょうか(このコトバを何回も聞いたことがある方もいると思います)。もしそう思っているのなら、考え方を替えたほうが良いです。高校に行くと自分で決めたなら、勉強をすると自分で決めたということです。受験が終わっても中だるみしないで、頑張ってください‼
これで私の話を終わります。最後は私が最近知った医者ヒポクラテスの言葉で締めたいと思います。「Art is long, life is short.」最近は、たとえその作者が亡くなってもその作品は残り続けるという意味で用いられるのですが、artとは専門的な技術という意味もあり、本来の意味は医術(=art)を習得するのには長い時間がかかるけれども、人生は短いのだから、怠らずに励まなければいけないという意味だそうです。私もこの言葉を使わせていただき、終わりたいと思います。
Art is long, life is short.
2025/07/24更新