皆さん、こんにちは。私は春から、名城大学附属高等学校のスーパーサイエンスクラスに通う者です。「研究者になる」というのが私の小さい頃からの夢で、高校から本格的な研究ができるところに進学したいという思いから、この学校、クラスを志望しました。
中学生の頃の私は、テストの割に内申点が低いタイプでした。中学生のときの最終内申点は32で、理科は4、数学は3でした。中二、中三の頃は定期テストの順位も下がりがちで、受験勉強にもなかなか集中できない日々が続いていました。
中学三年生になる年の春、私は自由研究のことについて考えていました。そのとき私には、調べてみたいと思う研究内容がありました。それを「学校に提出する夏休みの自由研究として行おう。」と思ったのです。その自由研究は、私がいままでに取り組んだどの自由研究よりも本格的で、長期間に渡る研究になりそうでした。その年は、自由研究を行うことは強制ではなく、その自由研究を行えば受験勉強をする時間が減ることも分かっていました。しかし私は、「すごく楽しそうだから、絶対にやってみたい。」という思いで、自由研究を行うことに決めました。また、毎年優秀な作品は、地域の文化センターに展示させてもらえ、金賞、銀賞、銅賞のいずれかの賞がもらえます。自由研究を行おうと思った理由の中には、自分の行った研究を評価してもらいたいという思いもありました。
春から始めた夏休みの自由研究。自由研究を行っている時間は本当に楽しかったです。まとめる際には名進研の先生からもアドバイスをいただき、夏休みの終わりには自分でもとても満足のいく自由研究が完成しました。
研究内容が自分の将来の夢に近い内容だったので、自分の将来やりたいことを改めて考える、良いきっかけにもなりました。さらに、研究を行うことの楽しさ、大変さ、おもしろさなども学ぶことができました。
自由研究を提出してしばらくたった頃、私の自由研究が地域の科学展で金賞を受賞したことが分かりました。それが分かったときは本当にうれしく、両親や祖母といっしょに文化センターまで見に行ったことを覚えています。
そのすぐ後に、推薦がもらえるかが発表される、三者面談の日がありました。少し期待をしながら行きましたが、私は推薦をもらうことができませんでした。内申が足りないという理由からでした。一学期の面談で、36は欲しいと言われていたので、やっぱり、という思いはありましたが、とても悔しかったです。
しかし、名城高校では私が受験する一年前から特色入試を行っていたので、私は特色入試を受けることにしました。試験の内容は、「自分の興味・関心のある自然科学分野の内容を簡潔にまとめ、それをもとに面接。面接では、そのまとめたレポートを数分以内に説明し、その後、実験内容についての質問がある。」というものでした。私はそれを知り、「それなら夏休みに提出した、あの自由研究を題材にしよう。」と思いました。
それから私はレポートを書くことに熱中しました。入試までの間、本当にたくさんの先生に助けてもらいました。特に、ある名進研の先生には、授業外に文章のまとめ方のコツなどのアドバイスをいただいたり、面接練習にも多く付き合ってもらったりしました。そのお陰で入試当日は、レポートの説明も、その後の質問にも、上手く答えることができました。そして私は、無事に合格することができたのです。
名進研に通っている皆さん、受験勉強の方が大切だからと思って、やりたいことをあきらめてしまっている人もいるかもしれません。しかし、私のように、好きなことを行ったことによって、合格した人もいるのです。
好きなことを行うと、その分受験勉強の時間が減るのも確かです。しかし、好きなことを行ったことによって得られた感動や経験も、大切なものだと思います。好きなことのジャンルによっては、その分野のコンクールなどにも応募してみてください。面接がある高校の場合、行った内容が実績になったり、自分に自信をつけることもできます。そして、好きなことをやることは楽しく、息抜きにもなります。皆さんもぜひ、受験勉強だけでなく、好きなことも行ってください。参考にしていただけるとうれしいです。
最後に、今まで私を親切に教えてくださった先生方、本当にありがとうございました。