皆さんこんにちは。中京大中京の国際コースに四月から通う人です。今回は私の中三の時の生活を書かせていただきます。
名進研入会当時、私は人生最悪のスランプに陥っていました。何をやっても成績は下がる一方、部活でも目標の大会はレベル的に難しくなり、塾を変えるのは中学ではこれが二回目、しかも中三の夏。どん底です。母の勧めにより入会したのですが、初授業の入室時「もうやれることだけ全部やって、ダメだったら志望校諦める」、という半ば投げやりな気持ちだったように思います。
夏休みの宿題だったり、夏期講習の課題は自分が出せる限りのスピードで進めました。夏休み入った直後、学校の宿題を十日以内に終らせることを決めていました。夏期講習の方もタイマーで指定した時間に解き切るとか、授業の復習は絶対やる、などの心掛けはしていたのですが、誰でもこういう時に限り苦手分野が眼前に立ちはだかります。
私は文系ということもあり、数学、特に二次関数とその応用は結構苦しみました。けれど、私の通っていた名進研の校舎の数学の先生の授業を受けたところ、問題の中の数式やグラフが何を表すか、どう答えを導けるのかが解るようになりました。授業では解らなかった問題も、手厚く解説して下さり、苦手だった二次関数克服に成功しました。
それまでの自分は、勉強やその関連の行動一つ一つに「意味」を作っていたのですが、この時、それらは逃げ道である事に気付きました。まずは前も後ろも見ず、ただ確実に点を稼ぐことだけを考えろ。これが私からの一つ目のアドバイスです。
受験期は遊びたくても遊べなかったり、成績が伸び悩むなどの事を、一層考え込んでしまうことが多いと思います。もしこれを読んでいる君がそうなら、もういっそ考えるのをやめてみたらどうでしょうか。勉強以外の全てを一度捨てて、手当たり次第タックルするように問題にぶつかって行くのもアリだと思います。ここで気をつけてほしいのは、絶対に妥協しないことです。極端な話、これ以上勉強したら死ぬんじゃないか、と周りが思う程自分が勉強したとしても、「もう限界、死ぬかもしれない」と自分が思ったらその時点でアウトです。というか実際、少なくとも私はそうしなければきっとムリでした。「できる」「できない」ではなく、「死に物狂いでやる」のです。辛辣かもしれませんが、勉強にゴールがないのもまた現実。挫折で絶望を味わったなら、なげやりでもいい、勉強にその悔しさをこれでもかと捧げて下さい。
さて先程私は、勉強以外の全てを一度捨ててみろと言いましたが、この時私は何を第一に捨てたと思いますか?
答えはプライドです。普通に考えてみれば学ぶことにプライドが要る訳などないですよね。テストで高得点を取りたいがために覚悟を決めて勉強したとはいえ、その「つもり」では想定していた結果とはなり得ません。その一因として、プライドが自分の中に残っていることが挙げられると思います。プライド故に、自分は過去最悪のスランプに陥ったと私は考えています。
ここで皆さんに二つ目のアドバイスをします。自分を信じるな。
となると、何を信じれば良いか分からなくなる人が現われると思います。この時、君が信じれば良いものは、その場に置かれた事実だけです。例えば文章題などに提示されている事項やグラフ、統計資料などが該当します。さらに成績や単元理解度もこれらのうちの例ですが、これらを深読みしすぎてはいけません。例えば成績が悪かった時、
「この目標ラインに到達していないから終わったも同然。」
と勝手な定義をするのではなく、むしろその成績が悪い状況を、事実として受容することが大切です。特に模試などでは、単元や問題の種類によって出来ていない部分が分かりやすいので、その部分を重点に置いて演習するなり、質問するなり、自分の得意や苦手などに応じて対策を練って下さい。そうすれば苦手克服へと辿り着けるはずです。
最後に、ここまでご指導いただいた名進研と学校の全ての先生方、家族の皆様、ありがとうございました。受験生の皆さん、私が君達に話せることは全て話しました。健闘を祈ります。