私は最後のプレ中学入試で三〇〇点換算 偏差値41.1、愛知淑徳中学校の合格判定20%未満を取り、その後第一志望の愛知淑徳中学校に合格した女の子です。

 最初に忠告です。あなたがまだ四・五年生なら他の人の体験記を読んでこつこつ勉強しましょう。あなたが六年生で順調に成績がのびているならそのまま頑張ってください。でももしあなたが今六年生で、伸び悩んでいたり、入試直前に成績が下がって何かのヒントを探しにこの体験記を読んでいたら、ひょっとしたら何かお役にたてるかもしれません。ただしこの勉強方法を使うかどうかは、あなた自身がよく考えて判断してください。

 私は二年生から六年生まで名進研に通い続けました。でも私は六年生の冬期講習前まで、雑に宿題をこなすことしかしていませんでした。六年生の二学期からはみなさんも過去問が宿題に追加されていると思います。でも私は過去問に全く手をつけられないでいました。つまり宿題さえもできていなかったのです。そんな私は「最後の一か月で合格できた。」と言っても過言ではありません。

 そのかわり、最後の一か月は遊びという遊びをすべて切り落としました。テレビ、メール、動画、音楽、ゲーム、DVD…集中力も体力も私にはなかったので、これらの楽しみと共に学校、友達も切り落とし、風邪をひかないように休憩はとりつつ先生の指示を守って勉強していました。

 最後の一か月で合格できるほどのびたのは、仕事を休み常に横ではげましてくれた母や、応援してくださった先生方のおかげです。

 私の大きな転機となったのは正月特訓教室でした。親から離れ、三日間たくさんの時間勉強する機会なんてそうそうありません。眠くなっても休めない、つらくても帰れない。全部消化することなどとてもできなかったけれど、正月特訓教室をやりきったことが自信につながりました。迷っているなら是非参加しましょう。

 いいかげんに宿題をこなすだけだった私は、毎回のテストゼミやプレ中学入試もすべてその場しのぎでやってきました。夏が終わってテストの範囲がなくなったら、何も頭に残っていませんでした。先生方は、もう一度復習するし、冬期講習でも復習するから思い出せるよと言ってくださいましたが、何も残っていないのは自分が一番よくわかっていました。二学期の授業をうけても積みあがっていく感触は全くなくて、とうとう最後のプレ中学入試で今までで一番低い偏差値をとってしまいました。先生に直前何をしたらよいか聞いたところ、基礎をしっかり固めようと指示してくださったので、それだけをやりました。

 前置きが長くなりましたが、直前一か月必勝勉強法です。

〈国語〉 わりと得意だったので特に何もしませんでした。
・先生の授業が命‼特に直前は授業のみ。授業にすべてが詰まっています。
・速読。読むスピードが速くなり余裕ができました。
・本を読む。テストゼミやプレ中学入試の問題の文章の続きが読みたくなり、母に本を買ってもらって読んでいました。

〈算数〉 大の苦手でした。計算ミスで40点落としたこともあります。ゆっくり考えれば難しい問題もたまに解けるけど、簡単な問題も解けなかったりするのでどう勉強したらいいかわかりませんでした。
・直前はひたすらA問題のみ‼それまで間違えた問題にチェックすらつけていなかったので、きちんと○×をつけてA問題だけはできるように努力しました。それでも全然完ぺきにはなりませんでした。解説をきちんと理解することを心がけました。
・計算を間違えないように意識する。毎日計算をする、間違えたところを繰り返す、間違いやすいポイントを探すなど、計算ミスをなくす工夫をいろいろ試したけれど、どれも効果がなかったです。テスト開始前に一分間、「計算問題間違えたらもったいないから計算問題大事にしよう」と意識するようにしたら、計算ミスが激減しました。計算ミスの多い人、一度試してみてください。

〈理科〉
・テキスト最後の一問一答問題。
・苦手単元の基本問題。みんなができる問題を落とさないように気をつけました。

〈社会〉
・④テキストの穴埋め問題‼直前、ほとんど忘れてしまっていることにやっと気づいて、難しいことはあきらめて、④テキストの穴埋め問題のみやりました。そのかわり、正月特訓教室が終わってから三回、繰り返しました。ダラダラしないように時間をはかって解いたのもよかったと思います。

〈過去問〉
 みんなは二学期にやっていたけど、私は全く手をつけていなくて、解けない問題をいかに捨てるかと、時間配分の確認のために、受験日の二日前に前年度一年分のみやりました。入試説明会で愛知淑徳中の先生が「今年も傾向は変わりません。過去問をよく研究してきてください。全部解けなくても合格します。だいたい六割できれば合格するように問題を作っています。」とおっしゃっていたので、それを信じて頑張りました。入試説明会は、前年度の正答率を教えてもらえる学校もあります。もし自分が行けなくても、受験する学校の入試説明会は必ずお母さんに行ってもらいましょう。

〈入試当日〉
 兄が受験した頃使っていた、一冊にまとまっていた名進研の直前テキスト(理社の一問一答)を、それをお守りがわりに持って行って試験開始前や休憩時間に見ていました。入試当日に何冊も持っていくのは重いので、直前テキストだけは改訂前のものが良かったです。
 当日。得意の国語残り二分。「記述を書く時間はない。あっ漢字三問まだやってなかった。この三問だけは絶対に間違えないようにていねいな字で書こう。」祈るような気持ちで書いたその漢字で合格できました。最後まであきらめず、基本をおろそかにせず、一点一点を大切にする気持ちが合格の決め手でした。それを教えてくれたのは名進研でした。
「名進研で勉強して良かった。」
 みなさんもきっとそう思える日が来ます。頑張ってください。応援しています。