「入試本番１ヶ月前にエンジンがかかりました」

Q.東海中学を目指した時期と理由を教えてください

東海中学校の受験を決めたのは、4年生の秋です。名進研に入会したばかりで私立中学のことをよく知りませんでしたが、クラスメートや先生の話を聞いて東海中学を意識するようになりました。将来医師になりたいという夢があり、東海中学は医学部に進学する生徒が多いと知ったことも理由の一つです。せっかく受験勉強するなら、医師をめざして頑張ろうと思いました。

Q.受験勉強で大変だったこと、つらかったことをどのように乗り越えましたか？

4・5年生の頃は、平日週3回の通塾だったので気楽に通っていました。プログラミングの習い事をしたり週末に家族で旅行したりして、勉強のストレスを発散できました。でも6年生になると急に忙しくなって、心が折れそうになりました。平日は毎日塾に行き、土日にも授業があって課題も増えて休めないのが辛かったです。ゲームをしたり、プラモデルを作る時間がもっと欲しいと思いました。何度も両親に「やめたい」と言っていました。
父がスケジュールを決めて、夏休みや冬休みには「課題が終わったらゲームセンターに遊びに行こう」「午前中は頑張って午後から公園に行こう」と提案してくれました。早めに勉強を切り上げて、父と一緒にステーキを焼いたり映画を3本連続で観たことは楽しい思い出です。勉強は大変でしたが、課題をやれば楽しみがあると思うと頑張れました。
6年生の夏休み明けのプレ中学入試で東海中学の合格判定が80％になったときは、とてもうれしかったです。しかしそこで油断したのか少しずつ成績が下降して、入試直前の滝中プレで判定が20〜50％に落ちてしまいました。そのときに「さすがにこのままではまずい」と思い、入試までゲームを一切しないと決めました。エンジンがかかってやる気になり、早めに塾に行って先生に質問したり必死で勉強するようになりました。

Q.苦手対策や志望校対策はどのようにしていましたか？

算数の図形問題が苦手でした。まずは簡単な問題から解き、それと似た難しい問題を解いて、少しずつ問題の難易度を上げました。また計算トレーニングを毎朝やることで、計算ミスが減って解くスピードも速くなりました。基本〜中難易度の問題を重点的に解いて、簡単な問題で失点しないように心がけました。
入試直前の1ヶ月は、理科や社会、国語の漢字、文法などの暗記科目を中心に勉強しました。単元ごとに要点をまとめた先生特製のプリントをもらい、何度も繰り返し解きました。テキスト全部だと多すぎてやる気をなくしてしまいますが、プリントなら「これだけ覚えれば大丈夫」と思えたのがよかったです。

Q.受験勉強をする中で楽しかったことはどんなことですか？

算数の難しい問題が解けたときや、社会や理科で新しいことを知るのが楽しかったです。社会は、歴史上の一つの事件から別のできごとが起きるなど、いろいろなことがつながっていくのが面白いと思いました。テスト直しのノートを提出すると、先生がたくさんのコメントを書いてくれました。解答のアドバイスだけでなく、自分の努力を誉めてもらったり、応援のメッセージをいただいてやる気がでました。「今回は点数が上がったね！」というコメントを見ると、もっと頑張ろうと励みになりました。

Q.名進研でよかったと思うことはどんなことですか？

1つめは、プレ中学入試や志望校別プレ入試などの模試があることです。点数や順位が出ると自分の励みになるからです。校舎内で1位が取れたときには、先生にも誉められてものすごくうれしかったです。模試では常に1位をめざしていました。2つめは、いろんな教材があることです。テキストから過去問、暗記用のプリントなど豊富な種類があって勉強がしやすいと思います。

Q.入試当日や合格発表のときのことを教えてください

入試本番は緊張しませんでした。「入試が終わったらたくさん遊ぼう！」と、楽しいことを考えていたので、前向きに頑張れました。合格発表の日は、さすがに少し緊張しました。合格がわかったときは「あ、合格したんだ」と思ったけれど、実感が湧きませんでした。母が泣いて喜んで、家族や先生から「合格おめでとう」と言われたときに初めて合格の実感が湧いて、すごくうれしくなりました。先生から「君ならできる」と言われたこともうれしかったです。

Q.中学校での目標や、将来の夢があれば教えてください

中学校に入ったら、部活動を頑張りたいです。宇宙や星に興味があるので、天文部の活動に参加できればと思います。いろいろなジャンルの先生を招いて講座を開くサタデープログラムが楽しみです。
医師になるために、中学受験で学んだ勉強のやり方や勉強をする意義を忘れずに、中学校でもしっかり勉強を続けていきたいと思います。

お母さま:長男はマイペースであまり感情を口に出さず、数ヶ月に一度は「やめたい」と言っていました。しかし入試直前に模試の成績が急降下したときに本人なりに結果を受け止め、気持ちを切り替えて頑張ったところに成長を感じました。ハードな受験を乗り越えた経験を活かして中学では何でも前向きに挑戦し、自分の道を開拓してもらえればと思います。新しい友だちと出会い、中学生活を楽しみながら成長することを願っています。