我が家の長男は長女の影響で中学受験を決めて、名進研に三年間お世話になりました。
 東海中学、滝中学、名古屋中学(スカラー)、愛知中学(特別奨学生A)で合格をいただき、四月から東海中学に通います。

 受験が終わり、この体験記を書く上で、長男にとって一番しんどかったことは何だろうと考えたときに、私たち親が常に「他のことに興味がわいたら辞めていいし、続けたいなら続ければいい。」というスタンスだったことだと思います。続けてもいいし辞めてもいい自由は、中学受験をするもやめるも覚悟が伴うので、小学生には重いものを背負わせたかもしれません。我が家では三年間、長男との会話の中で、「受験やめる。」「はい、了解。」「やっぱり続ける。」「はい、わかりました。」という掛け合いが何度もありました。でも、悩んだときに、親の意見に左右されないで自分で答えを出した道で合格をつかみ取ってほしい、それが一番の成功体験になると思ったので、子供の「やる」「やらない」に振り回された時間は、無駄な時間ではなかったと思います。

 長男は典型的な算数男子で、国語が苦手でした。親としてサポートできることがわからず、先生に相談したところ、毎週、授業前に国語の補習をしていただけることになりました。授業ではないのに本当に細かいところまで目を通していただき、長男も先生の気持ちにこたえようと毎週休まずに補習に通いました。結果、名古屋中学の受験では苦手な国語が合格平均点よりも10~15点以上高く、第一希望の東海中学の受験に向けて更に前向きになれる結果となりました。最後まで長男に付き合ってくださった先生には心から感謝しております。

 名進研に通う中で、息子は同じ校舎で常にトップの席に座る女の子を抜かすことを目標にしていました。でも、小学六年生夏休み前のテストで、そのトップの子を抜いたのは、息子ではなく他の友達でした。この頃から息子の様子に少し変化がありました。
長男は気分にムラがあり、気分を損ねると机に全く向かわなくなる面倒なところがあり、最後の夏休みも悩まされるだろうと思っていました。ところが夏休み中、そんな様子は全くなく、驚くほどひたむきで、休まず授業に出て、宿題は必ず全て終える努力をして、充実した夏休みを過ごしました。夏休み前の出来事が少なからず息子に影響を与えたのだと思います。この頃から、受験やめる、やめないの会話はめっきり少なくなりました。長男に受験をする覚悟ができた出来事だったのだと思います。親には代わってやることができない、塾友の存在は息子にとって、とても大きかったです。

 受験が終わった後の話なのですが、東海中学の入学説明会の日、先生の話の中で「今までは受験をする友達と『競争』していたと思いますが、これからは東海の友達と共に走る『共走』をしていきましょう」というような言葉がありました。その言葉を聞いて、私はなんとなく、息子が名進研で友達と過ごしていた時に、すでに『共走』していた気がするなぁと感じたのです。名進研での三年間、息子の話の中には、同じ校舎の友達、ターミナル校で仲良くなった友達の名前がたくさん出てきて、勉強は大変でも毎日楽しそうでした。授業やプレ入試の後に名進研の友達を見つけて話しかけて、「もう社会のプリント終わったの⁈僕もあと少しだけどね‼」「この問題難しかった。どうやってやった?すごいね‼」など会話が聞こえてきて、その関係性がとても素敵だと感じていました。友達の得意分野を尊敬し、自分も近づきたいと思える心も、名進研の先生方に育てていただけたのだと思います。息子は名進研での時間の中で、東海中学の生徒になる準備も、すでにしていたのだと思います。

 あともう一つ、勉強とは離れますが、お伝えしたいことがあります。長女も長男も、どれだけストレスが溜まって、勉強のことで言い合いになった後も、「お弁当おいしかった。ありがとう。」という言葉は必ずくれました。毎日言ってくれるので、なぜか聞いたところ、校舎の先生に「お父さんとお母さんに支えられていることを忘れないように」ということをよく言われていたそうです。実は子供達だけでなく母親である私も、先生方に助けられていたのだと、ほっこり温かい気持ちになりました。

 三年間、子供たちの成長に付き合っていただき、感謝しています。こんなに濃い三年間はもうないかもしれません。きっと良かったことも良くなかったことも、これからの子供たちの支えになると思います。
 本当に有難うございました。