僕は第一志望校である灘中学校に合格し、春から灘中学校に通う者です。

 これから僕が一年半の間にやったことで良かったと思うことを書くので、参考にしていただけると光栄です。

 ○全教科において言えること
 「没頭」をすることが大切です。どのような方法でもよいので勉強を楽しみ、没頭しましょう。例えば、耳せんをして周りの物音を聞こえなくしたり、丸つけの時にバツを先に全てつけてから、残りにすべて丸をつけることで、自信をつけたりするとよいです。

 ○算数について
 算数は「解き方」を重視して下さい。解き方を完全に理解しておくと、応用した問題も解けるようになります。解き方を書かせる問題が出る学校もあるので、式だけでなく言葉にする練習も大切です。もし解説と解き方が違ったら、先生にすぐに質問しましょう。また、間違えた問題は、解説を読みながら、一度、同じ解き方で解いてみるとよいです。

 ○国語について
 説明文は、「~から」や「~ため」、「~ので」などの理由や、「つまり」の後の結論に印をつけましょう。問題とは直接関係していなくても、役に立つ場合があります。また、「対比」を上手く見つけ、すき間や裏面に書きましょう。皆が文章を読んでいる間に自分だけ手を動かしていると、相手は緊張感、自分は自信が増し、有利になります。

 物語文や随筆文は、筆者や主人公の本音が表れている部分と情景描写を読み取ることができれば本質を読み取れます。

 言語は暗記ですが、漢字は文章から推理しましょう。単語だけしか書いていない問題はありません。例えば、東海中二〇二二年の「一万キロをソウハする」は、「一万キロ」から長さだと推理し、「走破」と考えることができます。ただ、滝中などの一部の学校は漢字がとても簡単なので、暗記しておいたほうがよいです。

 ○理科について
 暗記すべき分野は、トイレや風呂に紙をはったり、夜、寝る前にやったりするなどの工夫を凝らして勉強すれば覚えられます。テキストに載っていることさえ覚えれば十分です。

 思考・計算分野は、しっかり文章を読んで、条件を書き出したり、答えるものに線を引いたりしましょう。東海中の少し難しいてこは図を書き、棒のはじを支点とする方法を使えば対応できます。また、よくある中和の問題は過不足なしの比を四角で囲んでおくと、続く小問も解きやすくなります。

 ○社会について
 暗記ペンは絶対に使ったほうがよいです。また、必ず年号は習った週に覚えましょう。語呂合わせではなく、感覚で覚えると、並べ替えの問題であまり時間をかけなくて済みます。もう一つ、漢字についてのことです。漢字ミスをなくすために重要なものは、一枚の紙です。そこに、間違えた漢字を油性のネームペン、他の文字は鉛筆で書き、毎日見ることで、覚えることができます。

 ○入試当日について
 カイロや指定された持ち物は勿論、段ボール(机がかたむく場合に使う)や両面テープ(受験票が落ちないようにする)を持っていくとよいです。また、自信が出るものを入れたファイル(賞状など)も役にたちます。

 ○最後に
 名進研の先生方、常に僕を応援して下さり、本当にありがとうございました。受験生の皆さん、中学受験を楽しんで下さい。