「僕も中学受験がしたい。」小学五年生の息子の第一声からスタートした、二年間にわたる我が家の受験奮闘記のはじまりです。

 一瞬私は耳を疑い、言葉が何も出てきませんでした。はじめから中学受験をするなら、小学四年生から塾にも通わせていましたし、中学受験について全く無知の私は、あたり前のように家から徒歩三分の公立中学校へ通うものだと思っておりました。しかし、私にとって考える時間はほとんどなく、近所の個人塾に入塾したばかりでしたが、一ケ月で退塾し、中学受験イコール名進研と思いあわてて入会しました。周りと比べてスタートが一年遅いことや、親のサポートが大変だと聞いておりましたので、自分にはできるのかいろいろ不安だらけでした。

 入会して一ケ月、息子からの一声が「僕は絶対に合格してみせる。合格した姿が見える。」と。目を輝かせた息子の姿に私の不安な気持ちや迷いはすっかり消え去り、親としての覚悟ができました。親子二人三脚で合格という二文字を勝ちとるために一つの目標に向かって努力しつづけた二年間は、私の中では最高の思い出となりました。思いかえせばつらい事一割、楽しかった事九割でした。成績が思うように伸びず、悩んだ時期もありました。私が落ち込んでいても息子は前向きに机に向かってこつこつと努力しており、その姿をみて、私は自分が落ち込んでいる場合じゃないと励まされました。

 必死に努力する息子の姿は目をみはるものがあります。強い精神力、ぶれない意志、最後まであきらめない粘り強さ。産まれて十二年の間にここまで成長したんだなと、驚きさえ感じました。ときには急に不安が押し寄せてくる事もあります。それでも結果的にこの二年間は親子共々自分自身が大きく成長し、必ずこれからの人生の糧となる二年間だったと思います。こんな素敵な経験を私に与えてくれた息子に大感謝です。

 最後に一宮校の山本先生、堀田先生、石川先生ありがとうございました。

 そして、来年受験をされる名進研生の皆様にとって、素敵な春が到来することを心より願っております。これからも名進研の卒業生として誇りに思い、長い人生を歩んでいきたいと思います。