名進研 合格体験記
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保護者の声・評判(中学受験)

中学受験を終えて

 我が家の中学受験が無事に終わりました。名進研には四年生の二月からお世話になりました。

 この二年間は短かかったような長かったような、いろいろなことを思い返しつつ今を過ごしています。

 入会したころは授業についていくのに精一杯でした。宿題もなかなか終わらず、夜遅くまで勉強している姿を見て、不安でいっぱいでした。でも夜遅くなっても必ず宿題は終わらせる、という子どもの粘り強さが、その後の勉強を続けていく基本になったのではないかと思っています。

 初めて志望校を見学したのは、文化発表会の時でした。その頃はまだコロナ禍ではなかったため、盛大に行われていました(今の状況から考えると、見学できたことはとても幸運でした)。

 子どもが気になったクラスをいくつか見学したのですが、その中のあるクラスで順番を待っていたところ、在校生の生徒さん達が後ろに並びました。たぶん中学一年生だと思うのですが、とても楽しそうに話しながら並んでいました。その姿を見ているうちに、ふと、「うちの子どもも合格をいただいたら、こんな風に楽しそうに話しながら並ぶのかな。」と思いました。その情景はとてもはっきりしていて、親として子どもの夢をなんとかかなえてやりたい、と改めて思ったのもこの時期でした。

 でも、勉強をしても成績はなかなか上がらず、テストゼミやプレ中学入試の結果に落ち込み、子どもとは何度も何度も言い争いになり、ぶつかり合いになり、幾度か泣きました。子どもの気持ちも親の気持ちも上がったり下がったりで、受験までとても持ちそうもないと思ったこともありました。でも、それでも、勉強を続けていく我が子。やがて少しずつ成績が上がり始め、ようやく志望校受験までたどりつくことができ、そして合格をいただくことができました。

 「入会から受験までのお互いの気持ちを、どのようにして良い方向へと進ませるか。」このことがとても重要だと実感しています。

 最後に、名進研でたくさんのことを教えていただき支えてくださった先生方、本当にありがとうございました。

親と子の成長「勉強ってかっこいいな」

 娘が受験をしたいと言ったのが小学四年の三学期でした。

 名進研に通いだし始めは勉強の難しさに驚きました。初めて受けた実力テストでは偏差値42。小学校では100点ばかり取ってくるのにこんな勉強があるんだと、ワクワクしたのを覚えています。それからは毎月のテストが親子の目標になり、私も仕事から帰ると一緒に勉強する毎日でした。我が家ではリビングにテキストを置き、ダイニングのテーブルで勉強していました。自分の部屋で勉強をする時期もありましたが、本人も集中できないらしく、多少雑音があってもリビングの方がやりやすかったようです。娘は朝に強いタイプで夜眠い時は寝る。朝は目覚ましをかけて起きると、十秒くらいでテキストを開いて勉強をはじめていました。

 五年生時は各教科単元ごとにコツコツと基本、練習、復習とテキストの問題を反復してやりました。この時期はまったく新しいことを覚えていくので、分かったつもりで分かっていない。覚えていてもすぐ頭から消えてしまう。私も心配でつい『こないだやったよ‼』『これ分かんないの』など言ってしまう事があり、喧嘩をしてしまうこともしばしば。毎日コツコツ頑張ることで偏差値は42→47→50と毎月伸びていき目標のJSクラスに入ることができました。しかし五年後半~六年前半はJSクラスのプレッシャーが娘を襲います。周りのみんなは簡単にできている(ように見える)。自分だけできない。そんな気持ちが強くなり、この時期はわかったふりモードに。

 『勉強はできないところを見つけるためにするんだ。』『できないところがみつかればラッキーだ。』『○○君だって簡単にできているように見えても、本当は不安でたくさん努力してるんだよ。』など。間違えた問題を発見しては『みつかって良かったね』と声掛けをするように心がけました。六年生になると授業の日数も増え、まだゴールも見えずイライラや不安がたまる時期でした。

 その不安が爆発したのは小六の第5回プレ中学入試。試験が終わりお迎えに行くといつもと変わらぬ様子。本人も『まあまあだった』というので気にしていなかったのですが、夜に解答がアップされ妻が確認するとあまり点数が良くない。私はハッとしました。タイミングを見て『今回のテストで点数悪くても大丈夫だよ。隠さなくていいから正直に言ってごらん』と言うと見たこともないくらい大泣きしていろんな感情を吐露してくれました。勉強、プレッシャー、友達に負けたかも、期待に応えられない、など。子供ながらいろいろな事を考え、たくさんの不安を抱えている事を伝えてくれました。結果が出る水曜日まで気分転換のため学校も塾も休み、何のため、誰のための受験か、頭と気持ちの整理。私自身の仕事での失敗談やスポーツ選手の挫折話など、失敗しない人はいない、上手くいく事ばかりじゃないという話をしました。

 結果が出ると全体の平均点は低く、ほぼいつもと変わらない偏差値で、『いつもどおりじゃん』と一緒に大笑い。JSクラスからJAクラスに落ちはしましたが、この経験が本人を大きく変えました。JAクラスで分ったふりをせず基本をしっかり身につけ、授業では先生に『さすがです』『すごいですね』と魔法の言葉をかけられていたようで、精神的に安定し勉強の質がグーンとあがりました。名進研の帰り道では、先生に褒められたことを嬉しそうに話してくれました。いままでコツコツ頑張ってきた芽がここにきて出てきたように思えました。

 最後の一か月は各中学の過去問を解く中で知識だけでなくテストの解き方も上手になっていきました。正月特訓は大変なので行かなくてもいいかなと思っていましたが、本人から『もし落ちても、行っておけば良かったと後悔したくないから行きたい』とはっきり意思表示があり、こんなに頼もしくなったものかと感心しました。

 自信を持って名古屋女子大学中学校、金城学院中学校、愛知淑徳中学校を受験しました。本人からは多少の緊張は感じましたが、『やれるだけのことはやった。どんな結果でもこの二年間の経験、成長が変わるわけじゃない‼自信を持って行ってこい‼』と送り出しました。

 受験に向かうたくさんの子供たちを見て「勉強ってかっこいいな」と心から思いました。我が子は受験した三校全て合格をいただく事ができました。受験を通じ結果以上の経験ができました。

 名進研の先生方には本当にお世話になりました。先生方はプロフェッショナルです。勉強はもちろん子供たちの性格、不安に思う気持ち、甘え、いろんな事を感じ取り子供に合った指導をしていただきました。我が子は時には競争心を刺激され、時には『さすがですね』と魔法の言葉をかけられ、まんまと先生方の作戦にハマリ、見事合格を勝ち取ったと思っております。本当にありがとうございました。

最強の武器はホワイトボード

 苦手だった算数が六年後半から飛躍的に伸びた理由、こんなパターンもあるのかとご参考になれば幸いです。

 コロナ禍によりオンラインでずっと受講しておりました。今どきの子らしく、映像は1.5倍速で視聴し、サクサクっと宿題も終えてしまい、そのままYouTubeを見ている始末。本当に大丈夫なのかと心配しておりました。

 六年の夏期講習からは通塾に切り替えたところ、先生とやり取りができる対面の授業は面白く、他の生徒さんからの刺激もあったようです。

 夏のある日、ホワイトボード買ってきて‼と頼まれました。あまりに毎日せがむので、暑い中自転車で最寄りのダイソーへ向かい、100円のホワイトボード(35×25センチ)とペンを購入しました。それから毎日のように、算数の授業(息子が先生)が始まったのです。

 名進研から帰ってくると、宿題もせずに、今日面白かった問題についてホワイトボードを使いながら、息子先生の講義と解説が始まります。私は完全なる文系で算数は大の苦手ですので、息子の出す問題(当然解けない)や解説に何の興味も持てません。加えて、私はフルタイム勤務のため時間も限られ、ゆっくり彼の解説に付き合い理解する気力も時間もないのですが、そこは大女優並みの圧倒的な演技力を発揮。こちらは料理や洗い物をしながらも、息子先生の解説に対して、「うんうん」「ふーん、そうなんだー」「え、なんで?」「ほーなるほどねー」と適度に相槌を打ち、頭の中では(明日はカレーにしようかな。あ、ニンジン買ってこなきゃ。今夜中に野菜切ろうかな。)と次の日の段取りを考えていました(笑)。微塵も興味の持てない図形やら数字の話が多いので、延々と続く息子先生の解説を聞きながら寝てしまうことも。息子も母親が上の空ということは気づいていました(やはり主演女優賞は逃した)が、とにかくしゃべり倒したら満足するようで、名進研で得た知識を家庭でアウトプットすることで記憶の定着につながり、算数が得意になっていったようです。

 当初算数の偏差値40台でしたが、最終的には恒常的に偏差値60を超え、算数に支えられて、東海・滝・名古屋スカラー・愛知特奨Bと全部合格をいただけました。100均のホワイトボードが、我が家にとっては最強の武器となったように思います。

 もう一つ、乗り越えたことがあります。それはカタカナの練習です。十二月のプレ中学入試の結果で自己採点と14点も差があり、答案用紙を確認したところ、アとイとウの判別ができず×になっていたことが判明しました。本人は読める‼と言い張りますが、他人には全く読めません。採点者は老眼もあるかもしれないし、何千枚も採点しなきゃいけないから読み解く時間もないんだよ。と言い聞かせ、万人が読めるアイウエオを書く練習を受験直前にしました。小六も終わりになって幼稚園レベルの努力が必要とは(笑)。

 受験への取り組み方はお子様の性格によって様々だと思います。これから受験の皆様もそれぞれのご家族にとってベストなアプローチが見つかり、満開の笑顔で春を迎えられますように‼

中学受験を終えて

 四年生の夏休みから始まった中学受験を終えて、これからは第一志望校へ通うこととなりました。

 娘の中学受験は、私たちにとっては想定外のことでした。両親ともに公立校に進学しており、中学受験は考えたこともありません。しかし、四年生の夏休みに、両親は共働き、兄は朝から部活動のため、一日中ひとりにしておくことが心配であり、何か習い事はないかと探し、その時出会ったのが名進研の夏期講習でした。

 通信教育を受講していた時もありましたが、すぐに飽きてしまい、付録を楽しむだけで教材は手つかずの状態でしたので、夏期講習のみの予定で受講させて頂きました。

 しかし、予想に反して娘は毎日楽しみに出かけていくようになりました。先生方の熱意により、問題を解くことの楽しさ並びにテスト結果等による競争意欲に火が付いたのではないかと思います。そのおかげで、親から見ても投げ出したくなるような問題に取り組み、夜遅くまで一生懸命に復習している姿を見て、我が子ながら感心したものでした。

 ただし、順風満帆な中学受験ではありませんでした。最初は、戸惑いもあったのか成績は停滞しましたが、雰囲気に慣れてからは順調に伸びていきました。しかし、良くても悪くもマイペースな娘ですので、ペースがつかめた六年生時には、四、五年生時に比べて難度は高く、範囲が広くなっていますが、のんびり状態が続いていました。早く始めないと睡眠時間がなくなってしまう等と親の方がハラハラしていましたが、本人はお構いなしです。深夜まで起きていることも多く、体調が悪くなるのではないかと不安でしたので、何度も退塾しようか考えたものです。何度言っても改善しない娘を見て、親のイライラが募り、保護者会で教えて頂いた「子供に言ってはいけない言葉」を何度言ってしまったものか。振り返ると「反省」の一言しか出てきません。

 成績もアップダウンが激しく、どうしたものか不安になり、度々先生方に相談させて頂きましたが、的確なアドバイスをして下さるとともに、校舎での娘の状況等を教えて頂き安心しました。

 受験直前のテストゼミ等は散々な結果でしたが、娘は最後まで楽しく通い、友達と励ましあいながら受験に臨むことができました。中学受験を通して、親自身も勉強し、成長させてもらったように感じています。

 子に対して出来たことは、健康に気をつけること位しかありませんが、無事に中学受験を迎えられたのは、共に目標に向かって努力する友達の影響も大きいですが、熱心に指導し、娘の色々な話を聞き、最後まで見守って下さった名進研の先生方のおかげだと実感しています。今までありがとうございました。

合格のために父親としてできることを

 合格おめでとう。四年間勉強お疲れさま。娘が封筒を開けたとき、左後方に座っていた私の眼に合格の文字が一足先に飛び込んできました。思わずガッツポーズをしてしまいました。思えば小学二年生の冬、娘が受験したいと言うので賛成しました。「もっと難しいことを勉強したい。」と語る娘を頼もしく思いました。

 大学受験で競う相手は、中高一貫の難関校出身者ばかりです。入学六年後には、然るべきレベルに達する必要があるため、上位校合格以外は考えられませんでした。同時に父親としてできることは何かを考えたところ、モチベーションの維持、土日に新単元の予習のサポート、テキストの未習問題やトップレベル講座EXの問題の解説、保護者会への出席、子どもの喜怒哀楽を受け止めること、そして学費の工面でした。また、妻の不満を全身で受け止めることも喫緊の課題となりました。

 モチベーションの維持は最大のネックで、勉強を投げ出したくなったり、眠くなり暴れたりと小学生らしい反応を受け止めるには忍耐が必要でした。塾の迎えの車内や寝る前に娘とよく話しました。私の中学校から大学院までの様子を知りたがりましたので、話の中でなぜ勉強しなければならないのか、困難をどのように克服したか、これまでの失敗談などを織り交ぜながら言葉を選びました。

 勉強面では、予習、授業、復習、テストという生活サイクルの定着に努めました。復習中心と謳われていますが、テストゼミで九割以上の成績を取るには予習が必須です。学習事項を親も把握しておき、例えば、畜産物や作物の産地など子どもが興味をもてるよう工夫しました。みかい鳥や北かみ牛などありそうでなさそうな動物を語呂として誕生させました。テストで活用できたか、産地の順位に年度変更がないかを確認し、適宜修正しました。また、実力テスト予想問題や社会・理科のテキスト準拠穴埋めプリントを自作しました。塾の未習問題やトップレベル講座EXの復習でわからないときも教えました。トップレベル講座EXのテスト直前には、ラ・サールの算数の問題を至急解けとメールをよこしたのですぐに返信しました。テスト後、考え方がわかった、できたと嬉しそうに車に乗り込んで来たので安心しました。

 娘はまだ精神的に幼く、ノートを点検されることに抵抗がなかったので理社の漢字の間違えを指摘しました。理科では「てこ・滑車」、「物質の溶解・濃度」の特訓を行いました。図全体を眺めている為に、問題の関心領域に目が向いていないことがわかりました。例えば滑車の糸にかかる力を求める問題では、問題となる滑車及びそれに架かる糸のみを取り出した図を書かせました。直接解説できない日には、図入りの詳細な解説をレポート用紙に書き置きしました。「てこ、苦手」が口癖でしたが、苦手と騒いだときこそ父親の出番です。苦手を得意にすることは可能で、点数を取らせれば自信がつきます。逆に得意と思いこんでいる時が危険です。物質の溶解の問題では、正解までの思考プロセス、どの数字になぜ着目するかを解説しました。鏡文字の問題では、右手と左手が鏡像関係にあることを利用し、両手を使って解くよう秘策を伝授。地層の計算問題では負の数の概念を教え、基準となる層の高さを計算し比べよと伝えました。

 私自身、学生時代に悪い点数を沢山取った経験からテストの結果で娘を責めず、間違えた問題をできるようにしてあげればよいと思っていました。M-netは有用で、出張先でも結果を確認し、娘へアドバイスを送りました。妻は子どもの勉強を支え、弁当、送迎の全てを完璧にこなしました。頭が下がります。

 今回の合格はスタート地点に立ったに過ぎません。これまでのノウハウを活かして頑張って下さい。「毎日十時間勉強しろ」と言いましたがよく応えてくれました。人生であと二回はこのぐらい勉強をする機会が訪れますが大丈夫です。

 最後に父親としてできることは時間的にそう多くありません。頑張っている子どもをどんな形であれ可能な限りサポートしてあげれば正解と思います。

名進研での七年間を振り返って

 以前、兄の受験体験記の最後に、我が家はこれから波乱の予感ですと書きましたが、本当にそうなりました。全て終わった今最後の最後に頑張った次男に驚きと敬意の気持ちで書かせていただこうと思います。

 六年生になってからなかなか思うように点が取れませんでした。元々漢字や地理など暗記物を嫌い、長時間集中できないタイプ。字も雑で数字さえ読みにくく、途中の計算を余白に小さく書いて、自分で読み間違えて答えを間違えるなんてこともよくありました。問題用紙の裏の白紙に丁寧に書けば合ってたのにと、兄の過去の答案を見せたりしても、時間がないからと言ってやってきません。明るいのが彼の長所ですが、全体的に幼く面倒なことから逃げてしまうところがありました。

 十二月最後のプレ中学入試もうまくいかず、優しく励ますべきか迷いましたが、敢えて息子に言いました。「中学受験はゴールじゃないから、受かったところが縁のあるところ。そこに行けばいい。でもね……この答案ではだめだよ。情けないよ。時間が足りなくても、後で読み返せなくても、もっと大きく読みやすい字で書いておいで。大事なところに線も引いてない。これではどこの中学に行っても上手くいかないよ。」と。

 それから冬休みと一月、名進研のない日に時間を作って、過去問を本番同様に休憩時間も時間を計って四教科通しでやるというのを、何回もやることにしました。答案の書き方練習と、時間の感覚、使い方が上手くできていないように思えたからです。息子もようやく事態の深刻さに気付いたのか、真剣に取り組みました。ミスが減り始め、手応えを感じ始めたのが一月半ば、最初の受験が始まる直前でした。国語と算数は合格者平均に届くようになり、あとは社会と理科の暗記物と漢字。特に社会と漢字は東海中学校の入試前日まで頑張るという漫画の話のような展開でしたが、なんとか間に合い、合格することができました。

 兄のパズル道場から始まった名進研通い。先生方にはたくさんご心配をおかけしたと思いますが、一度も否定的なことはおっしゃらず、前向きに励ましてくださったこと、感謝しています。
 一回目の東海中プレ入試のとき、三教科目の社会の途中で眠くなり、手を挙げて顔を洗いに行ったと言う息子の話に私は仰天しました。
 でも教室長の先生は笑って「男の子はそんなものです、息子さんは入試は長いということを学びましたね。これからです。」とおっしゃってくださいました。他の先生方からも同じように励ましてくださいました。

 これからも明るく前向きに進んでいきたいと思います。七年間本当にありがとうございました。

成功と失敗から学んだ日々

 受験のために名進研に入会し、はじめのうちはまずまずの成績がとれていました。親も本人も楽しく勉強し、常に前向きでした。

 五年生に入り、ゼミが始まると日々は一転しました。毎週、白星と黒星に追われる日々に突入しました。余裕もなくなり、ゼミに向かう日は顔色も悪く、自己採点を始めると鉛筆を持つ手が震えていました。親の私も、一喜一憂し、焦りと不安で子供を追い詰める言葉をかけてしまったこともあります。思えばそんな時期はどれ程時間をかけても、勉強をしたことは全く身についておらず、ただただ消耗し、疲弊した時間を過ごしてしまっただけでした。

 六年生の一学期、余裕のあった成績も落ち、いよいよ厳しい状態なのではないかと思っていましたが、本人は先生方と「夏期講習で必ず取り戻す」と決めたようで、マイペースでした。ただ、今までと違ったのは自分で時間配分をし、記録をつけはじめたことでした。

 今までは親がやっていた記録づけを本人がすることで、自分の弱点をよりリアルに感じたようです。夏期講習は大きな登山用リュックに沢山のテキスト、ノートを入れてただただ毎日頑張っていました。その頃には成績も上がり、結果も手に入ってきました。本人も「このまま頑張り続けたら、合格も夢ではないんじゃないか、という希望が見えてきた」と言っていました。そこからの数ヶ月は、まさに先生がおっしゃった様に、眠る、食べる以外は基本的にすべて勉強時間という過ごし方をして、プレ中学入試、志望校別プレ入試を受けました。第一希望の東海中学校はとても難しい、しかし、滝中学校、名古屋中学校、南山中学校男子部は80%の合格可能性が出たことで、最後の追い込みも前を向けて取り組めました。

 すべての結果が出て、滝中学校への進学が決まったとき、子供は「東海中学校にチャレンジしてよかった‼楽しかったよ、中学受験‼」と、とても明るく言っていました。そこには真っ青な顔をしてゼミに向かっていた頃の姿はなく、頼もしい一青年になろうとしている我が子の姿がありました。

 名進研の先生方、ご期待に沿える部分もご期待に沿えない部分もあり、様々な面でサポートをしていただき、本当にありがとうございました。

途中の結果は関係ない

 最後の受験日に、自信満々の顔で校舎から出てきた次男、無事合格をいただき、次男がずっと目標としてきた滝中学校に進むことを決めました。四人兄妹の二番目というポジションで、主張が強めな兄と妹に挟まれ、自分の気持ちをあまり語らない次男に、何か自信をつけさせたくて始めた受験勉強でした。

 名進研には、長男の頃から間接的にお世話になっておりました。六年生の六月から受験勉強を始めた長男が塾に行かないで、家でやっていたのが私の友達にもらった名進研のテキストでした。名進研テキストでの独学と他塾に二ヶ月通い、滝中学校の合格をいただくことができました。

 兄のように六年生になってからの中学受験は大変でしたので、次男は四年生から準備を始めました。次男は決して出来のいい子ではなく、四年生の頃の偏差値は50前後でした。野球を辞めたくなかったのか「勉強はするけど受験はしない」と言っていました。五年生になる前に、受験への意志を再度確認したところ、「受験する」と言いました。お兄ちゃんへの憧れがあったのかと思います。

 五年生になって宿題が増え、平日に宿題をやる時間が足りなくなったため、ずっと続けていた空手、珠算を辞めることにしました。五年生の偏差値は55前後で、JS2クラスの常連でした。

 もう一つ上のクラスに行けないのは、野球の練習が土日祝の朝から晩まであり、休日に全く勉強できていないことが理由だと分かっていましたが、なかなか辞める決心がつかず、五年生の十二月まで続けました。野球では夏の大会で勝ち進み、県大会に出場することができましたが、このままではどちらも中途半端になるような気がして、勉強か野球かどちらかを選ぶ時期が来たのではないかと、息子に選択を委ねました。野球を辞めてからは土日に勉強する時間が取れるようになり、テストゼミも始めたことによって、成績が上がり始めました。

 六年生になるとプレ中学入試に範囲がなくなるので、「目先のテストの点には結び付かないけど、範囲がなくなってからはきっとこの復習が役に立つから」と、六年生になる前の冬休みや春休みに五年生のテキストを解き直す時間を取りました。この復習のおかげで、六年生になると偏差値が一気に63、途中少し谷はありましたが、最後は65まで上げることができました。

 次男は野球も勉強も黙ってコツコツと努力を積み重ねるタイプで、宿題はその日のうちに終わらせる、名進研の授業がない日に算数の宿題をもう一度解き直す、テストゼミ前には理社の暗記をやる、間違えた問題をルーズリーフに書いておきプレ中学入試前に見直すといった基本的なことを日々淡々と繰り返していました。

 しかし、夏明けのプレ中学入試では、偏差値60を切ってしまい、「このまま下降しては困る、野球をやめて勉強を選んだからには絶対に合格で終わらせてあげないといけない」と強く思い、先生に相談しに行きました。次男のテストの結果から正答率が高い問題を落としていること、時間があると算数の発展問題をやっていることが分かり、その帰り道、「受験は総合得点だから、このまま好きな勉強しかやらなかったら、合格はきっとできないよ。どうする?」と次男に聞きました。次男は「暗記もちゃんとやる」と言いました。

 それから、苦手だった理科を克服するため、名進研の授業がない日や冬休みを利用して、受験②③を全て解き直しました。テキストを全てコピーして、一章ごとに自習室に持って行かせ、丸つけは私がやることで進度や苦手分野の把握をし、プリントの束が減っていくことで息子のモチベーションを保ちました。ここでもう一度解き直したことで、次男は「理科が好きになった」と言っていました。

 一月に学校を休み始めてからは、社会の夏のテキストに再度取り組み、東海中学校入試の前までに全て解き直しました。理社を最後にもう一度やったことで曖昧だった部分の知識も定着したように思います。名進研での指導や先生の言葉を信用し、テキストを解き直すこと以外に家で特別なことは何もしませんでした。長男のときよりも受験生が増え、難化傾向だったかと思いますが、名進研でやっていただいたことで十分だったと思います。

 私たち親は、テストの結果だけを見て、子供を叱ることはしないと心掛けてきました。どのテストも息子が全力で取り組んだことには間違いなく、思った点が取れず悔しくて泣いていたのは息子の方でした。息子には「テストの結果は今できないところを教えてくれているだけで、最終的な結果とは関係がない、今回できなかったところを、次はできるようにすることの方が大切だ」とずっと話してきました。

 次男とはよく、長男の模試の結果を見て二人で笑いました。長男が六年生の九月に受けた模試の偏差値は38でした。その五ヶ月後、長男は滝中学校に合格しました。「途中の結果は関係ない」と長男の合格で確信しています。子供の可能性は無限大で、本人が努力を惜しまなければ、どこまでも伸びていける。最後までお子さんの可能性を信じてあげてください。

 そして、受験が終わった今、一つだけ後悔していることがあります。東海中学校に合格をもらうまで、親が東海中学校のことをあまり真剣に考えておらず、東海中学校と滝中学校のどちらが息子にとってよいのか、最終的な判断をすることができませんでした。どちらに行くのか、入学金の納付期限ギリギリまで息子を巻き込んで迷わせてしまい、最後は息子が「滝中に行きたい」と言ったので、その気持ちを尊重しました。思えば、息子はずっと「両方に合格して滝中に行く」のだと言っていました。お兄ちゃんが県大会に行った滝中野球部で、次男も野球がしたかったのだと思います。

 最後まで大切なことはあまり語ってはくれない次男でしたが、二人で出掛けた模試や名進研の帰り道は、息子が唯一いろいろなことを話してくれる貴重な時間でした。そして、東海中学校の合格は、思った以上に息子の自信になったようです。次男に中学受験をさせてよかったと思います。

 最後に名進研の先生方、夜遅くまでのご指導、私や息子への的確なアドバイス、早朝からの入試会場での応援、ありがとうございました。また、算数の先生のおかげで、息子は算数が好きになりました。東海中学校の算数、最後の問題が解けたことが息子の自慢だそうです。

 本当にお世話になりました。

受験直前のハプニング

 中学入試直前の過ごし方……、我が家はいつも通り学校と名進研に行き、生活リズムを変えないというスタイルを選択しました。
 四年連続インフルエンザにかかっていることもあり、不安もありましたが、「学校に行きたい。風邪は手洗いうがいをしっかりするから大丈夫‼」と力強く宣言する息子を見て、余計な心配はいらないなと思いました。
 宣言通りの手洗いとうがいの効果もあったのか、風邪もひかずに順調に入試に突入。

 そんな中、第一志望校のテストの前日、小学校から電話がかかってきました。
 「息子さんが、体育の授業で怪我をしました。右手の指を骨折しているかもしれません。」
 学校の電話番号がスマホに映った時点で、嫌な予感はしました。骨折?人生初骨折をテスト前日にする?しかも利き手……。

 とにかく学校に迎えに行くと、保健室には息子の友達が大勢心配して駆けつけてくれていました。受験することを周囲に話していたため、友達も気になったようです。落ち込んでいるかなと思ったのですが、息子はいつもと同じ様子で、「大丈夫」というのでした。
 病院に行き、固定してもらって痛み止めを飲み、名進研にも普通に行きました。名進研から帰ってきてから簡単な問題を解かせてみると……、いつもに増して字が汚い、スピードも遅い気がする。これはまずいと思いましたが、前日に親が心配しても仕方がないと開き直り、息子には骨折しても試合で活躍した野球選手やサッカー選手の話をしながら、「骨折すると逆に集中力が出る‼」とお互いマインドコントロールに徹しました。

 テスト当日、試験会場に電車で移動中は緊張しないように、くだらない話をすることにしているのですが、さすがに第一志望校だけあって緊張がピークで顔もこわばっている様子でした。こちらも開き直って、逆に指の怪我をネタにして「骨折して合格したら、合格体験記のネタになるよ~」などと話しながら試験会場に到着。送り出す際には、こちらも不安がいっぱいでしたが、いつもと変わらず送り出せたと思います。
 テストを待っている間にも、「ベストコンディションで受験させてやりたかった。やはり学校を休ませるべきだったのか」などと考えてしまいました。しかしテストが終わり、試験会場からニコニコと出てくる息子を見て、「……実力は出せたのだろう……、結果はともかくよく頑張ったなぁ……」と目頭が熱くなりました。

 試験結果は、ハプニングを無事のりきり合格してくれました。せっかくの合格体験記ネタ、息子から「保護者からも書いてほしい。」と言われ書かせていただきました。試験直前にハプニングがあっても、積み重ねてきた努力は裏切らない、そんな事例として読んでいただければと思います。
 最後に、名進研の先生方。二年半の間ご指導ありがとうございました。息子から話を聞いておりましたが、この塾で間違いなかったなと思いました。この場を借りてお礼申し上げます。

受験を終えて

 息子が五年生になった三月より約二年間名進研でお世話になりました。その前は個別学習の塾に通っていましたが、中学受験を意識してカリキュラムが分かりやすい名進研に転塾しました。中学受験をしようと息子が言い出すきっかけは、母親である私が作りました。かねてから小学校では生活面や提出物が提出できない等、先生からの評価の低い息子をみて、頭はいいのに残念だなと感じており、私立の方がいいのではないかと思っていました。四年生のとき、名古屋中学校の学校説明会に行き、電車好きの息子は名古屋中学校に行きたいと言い出しました。

 当初の成績はC~D判定。名古屋に行けたらいいな。ぐらいの感じでした。それが、六年生になるころはB~C判定となり、クラス分けでは英俊クラスに行けるようになりました。それでも本人も私どもも、第一志望は面倒見のいいことから名古屋中学校でした。息子は名古屋中学校のスカラー合格を目標にがんばるようになりました。
 入試結果は名古屋中学校スカラー合格、東海中学校合格の結果をいただき、名進研が提供してくれたカリキュラムにのって、粛々と勉学に励んだ息子を頼もしく感じるとともに、先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

 受験をふりかえって、こうすればよかったという後悔の念はなく、やりきった。息子を信じてよかったという思いです。トップレベル講座EXに入れましたが、算数が得意な息子には必要なしと考え、通常メニューだけを受講し、年末年始の名物正月特訓教室も参加しませんでした。ただ、国語の読解、特に物語の読解問題が絶望的に苦手な息子を心配して、六年の十月から国語の復習・宿題指導講座を追加しました。
 息子はとにかく単純作業を嫌う子です。毎日の計算練習、漢字の練習、すべて宿題をやろうとしませんでした。算数の解く過程を書くのも脳内で答えが出てしまうと、答えしか書こうとしませんでした。しかし、それではいくら難解な問題が解けたとしても100点は決して取れません。私は息子に1点の重みを伝え続け、自分からは取り掛かれない計算は朝、漢字は夕飯前と大体の時間を決めて強制的に行いました。その成果を息子に実感させるのに、毎週受けるテストゼミはとてもいいシステムでした。私が疲れて漢字ができなかったときは点数が悪く、やると点数が伸びました。結果、最後のプレ中学入試ではじめて東海中学校の合格率80%をとることができました。

 息子が得意な算数でつまずいたのが五年の夏期講習で、つるかめ算などを初めて勉強したときです。説明を聞いてもまったく分からないと、家で泣き出しました。それで、本屋にマンガ攻略本つるかめ算を買いに行き、一緒に勉強しました。
 また、息子は分からなくても自分から先生に質問できない子でしたので、授業の始まる前に早めに名進研に私も一緒に行き、先生に質問したりしました。国語の読解は本当に何度説明しても理解できない様子でしたので、小学校の先生にも放課後に聞きに行ったりもしました。自習室はほとんど利用しませんでした。
 進学先は迷いましたが、東海中学校にも交通同好会があるとわかり、息子が自分で東海中学校にすると決めました。

 息子は入試前日でも問題用紙に落書きをする破天荒ぶりでしたが、あまり怒ってはモチベーションが下がるので、時間を決めて休むように声をかけ、できていることを褒めるように心がけました。
 自由な校風と聞く東海中学校に行って大丈夫なのか不安でいっぱいですが、これからは自立学習ができるように促していきたいと思っています。
 息子が合格後、親にお礼を言ってくれたことが、受験をしてよかったことだと、ほんとにありがたく感じます。名進研の先生方も一風変わった個性的な息子にお付き合いいただきありがとうございました。

名進研 私立中学受験コースJunior high school exam course

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