字の落ち着き
名進研で長男の中学受験を経験しているので、次男の中学受験はある程度余裕を持って取り組めると思っていました。ところが実際に次男を名進研に入会させると、最初は問題なかったのですが、名進研の五年生の学習も終了し六年生にさしかかろうとしていた矢先、突然成績が急降下し低迷するという状態が続きました。もともとマイペースで、他事をして時間を浪費してしまうタイプなので、子どもの自主性に任せて放っておくわけにもいかず、長男より手がかかりました。丁寧だった字も雑になり、スピードを要求される解答では乱雑な字のために、どれだけ減点されたことでしょう。消しゴムの消し方がいい加減だったり、名進研のテストの解答欄を逆にするという凡ミスもよくありました。本人にそれを指摘すると「わかっている」の一言で片づけられる始末でした。
ところが、六年生に進級した途端、名進研の成績が上昇しました。何がきっかけだったのか、それはいまだにわかりません。しかし、名進研で成績が良い時は必ずと言っていいほど、字が丁寧で落ち着いていました。六年生も後半になると、力を伸ばしてくる名進研生の方が多くなり、息子もさすがにあせりをみせましたが、とにかく自分を信じるだけだと励ましながら見守ってきました。
最終的には長男と同じ受験校を受験し、無事に全ての中学校に合格することができましたが、合格通知をいただくまでは本当にどきどきしたものです。今振り返ってみると、名進研で成績が一時期上下して一喜一憂したことは本当に小さなことでした。名進研のテストの結果や順位にこだわり、何気なく発した言葉が小さな胸を傷つけることもあったでしょう。自分のミスは自分が一番よくわかっているのですから…。名進研で学び、息子が頑張ってきた努力を信じ、見守ってあげるという姿勢が大切だったとつくづく感じています。
名進研での受験生活はこれが終わりではなく、また新たな目標を持って始まります。二人三脚だった名進研での中学受験とは違い、親としての接し方も変わってくるでしょう。二度の名進研での受験経験がいかされることだと思います。












