名進研 合格体験記
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保護者の声・評判(中学受験)

子供の個性にあったフォローを

 名進研には、息子が四年生から、娘は五年生からお世話になり、親子共々、心より感謝しています。息子は現在、東海高校で学友と楽しい学生生活を送っており、娘は今春、南山中学校女子部に進学予定です。

 娘は真面目にコツコツと勉強するタイプですし、息子で中学受験を経験したので、二度目の中学受験のたかをくくっていました。……が、能天気で勉強をサボってばかりの息子の時よりも、娘の方がフォローが大変でした。体力、精神力、スピード、性格が全く違うと、こうもフォローの方法が違うのかと考えさせられました。

 コロナ禍ということもあって、普段より余計に健康管理に神経を使い、娘のメンタルケアのために、心配事や愚痴をひたすら聞いていました。

 一般的な参考にはならないかもしれませんが、息子と娘に共通して私がしたこと、あえてしないように心がけたことを紹介したいと思います。

一、勉強は教えないが、勉強の方法、時間管理の仕方を教える
 親は、決して勉強を教えることはしませんでした。子供は親に甘えて口答えしますし、親は感情的になってしまって親子バトルが勃発するからです。できない問題があったら解説を読む、読んでも分からなかったら、名進研の先生に質問するように言っていました。
 期日までに出された宿題とプリントをやって、間違えたところはできるようになるまで、解き直しをするようにとは注意喚起しました。他塾、家庭教師、名進研以外の問題集も利用しませんでした。そのようなことをする時間もありませんでしたし、名進研の先生と違う解説だった場合、子供が混乱するからです。
 時間管理はタイマーを使って、一定時間は集中できるように訓練しました。受験では一教科約三十分または約五十分を集中しなくてはなりませんので、オンとオフのメリハリをつけるように心がけました。時間管理をするため、進捗状況を確認するためにリビング学習をしていました。

二、なぜ中学受験をするのか親子で話し合う
 なぜ勉強をしなくてはならないのか、なぜあえて中学受験をするのかを、親子共通の認識として持つようにしました。だから、成績がふるわなくても中学受験をやめるという選択をしなくてすみました。

三、テストの結果で一喜一憂しない
 勉強は一生続けなければならないものだと思っています。中学受験をして、勉強は辛いとか嫌いになってしまったら本末転倒。だから、模擬テストの点数で一喜一憂して、感情的にならないように気を付けました。テストが終了した時は「お疲れさま。期日までに解きなおしをしてね。」結果が悪かった時は「本番じゃないんだから気にしない。できなかったところが発見できて良かったね。」と言っていました。
 息子の時は初めての中学受験でしたし、サボりすぎてあまりにもヒドイ点数をとってきましたので、怒り心頭に発することもありましたが……(笑)。
 答案が返却されたら、点数は気にせず、正答率と偏差値だけを参考にしていました。偏差値は学校選択の参考にするため、正答率は今後の勉強に生かすためです。正答率が高い問題を間違えた時は、なぜできなかったのかを考えるように言いました。凡ミスなのか、勉強不足だったのか、苦手分野だったのか、時間配分が悪かったのか等、原因を考えるよう伝えました。原因が分かったら、次回のテストに向けて一緒に対策をたてました。
 正答率が高かったのに間違えた問題は分かるようになるまで、解きなおしを時間間隔をあけて繰り返し行いました。

四、健康管理をする
 八~九時間の睡眠時間の確保、一日三食の食事、歯磨き、家族全員の予防接種(コロナ、インフルエンザ)、手洗いうがいとアルコール消毒。中学受験も大事ですが、心身ともに成長過程にあるので、睡眠時間の確保には特に気をつけました。

五、コピーとプリントの整理をする。受験直前期は親が丸つけをする
 大量に配付されるプリントは整理してファイリングしました。過去問をコピーしたり、受験直前期だけ(普段はやりません)は最終確認のつもりで答案の丸つけをしました。直前期は子供の睡眠時間を確保するのが難しくなってきましたし、採点ミスを防ぐためです。子供が自己採点すると間違って書いた漢字を丸にしたり、採点者が認めないような文字や数字を書くことがあるからです。そのような時は、子供に注意をしました。

六、親はドーンとかまえる
 二回の中学受験を乗り切って、これが一番大切だったと感じています。受験直前になると親子ともに緊張しますし、不安にもなってきます。自分の受験の時のほうが余程気楽でした(笑)。
 親の心配や不安は子供に伝染するので、普段と同じ様に接するよう心がけました。不安になってきたら「こんなに成長したんだから、もう充分。まあいっか。親がいくら一生懸命になっても、受験するのは子供。」と自分に言い聞かせていました。自分のストレスがたまってきたら、友達と他愛もない話をしたり、ゆっくり寝たり、好きなことをして気を紛らわせました。
 子供のことが最優先になりがちですが、ご自愛ください。
 具体的な心配事がでてきたら、名進研の先生に相談しました。先生方は受験のベテランなので、客観的に具体的なアドバイスを下さいますし、親が愚痴ったことを子供にバレないように、さりげなく注意してくれます。

七、最後に
 中学受験は「親子の受験」と言われています。なんで中学受験だけ?と思っていましたが、高校生の息子と接していると、その意味が分かりました。母の言うことなど聞きやしない(そもそも聞こえてない?あえてのスルー?)。中学受験時は子供がまだ親の言うことを聞いてくれる可愛い時期なので、親子で共同作業できる貴重な機会ですよ~
 子供達は「名進研の授業がおもしろい。できないと悔しいけれど、できるとすごく嬉しい‼楽しい‼」とよく言っていました。
 中学受験を通して、勉強の大切さ、達成感を教えて下さった先生方に深謝します。

目指すは合格最低点

 お子さんの成績が志望校の合格ラインに達していない方に、娘の経験が何かのヒントになればと思い、この体験記を書かせて頂きます。

 四年の夏に名進研に入会し、娘がずっと憧れ、第一志望にしていたのが金城学院中学校でした。娘なりに頑張り、五年時は40台後半の偏差値を維持できていたものの、六年時は膨大な勉強量について行けなくなり30台に落ち、六年後期のプレ中学入試平均偏差値は33で合否判定はすべて20%未満。名進研過去三年のデータを見ても、この偏差値で金城に合格された方は一人もおらず、合格はもはや絶望的。そんな状況をどうすることもできないまま、受験シーズンを迎えてしまいました。

 最初に受験した第三志望の学校からは、無事に合格をいただきヤル気は上向きましたが、金城学院中の本番まで二週間を切っていました。もしも合格できる可能性が1%でもあるなら、限られた時間の中で何ができるかを考えました。

 過去の入試データでは合格者平均点や受験者平均点に目が行きがちでしたが、合格最低点も載っており300点満点で140点ほどでした。五割取れば十分合格圏内です。そこで目標を「合格最低点」に切り替え、苦手の国語で40点、算数は60点、理科社会で50点という目標を設定しました。全科目上手くいけば、娘の学力でも全くあり得ない数字ではないと思えました。

 勉強時間確保と感染防止対策のため一月は小学校を全休しました。やり残した過去問や名進研の基本問題をやり、難問や新しいものには手を出しませんでした。金城学院中プレ入試の保護者会動画の傾向と対策も参考にしました。国語は長文問題の時間配分を何度も練習し、算数では出題傾向をもとに、捨てる問題を予め決めておく大胆な作戦をたてました。

 金城学院中の入試前夜、娘から「明日が楽しみ‼」と、模試の前ですら聞いたことのない言葉が出てきて驚きました。当日の試験後も清々しい顔で「今日は楽しかった‼」と言うので、相当の手応えと達成感があったようでした。

 数日後、Webの合格発表は無情にも「不合格」が表示されました。親としてもとても落胆しましたが、憧れの学校に入学できないことがわかった娘のショックは想像以上でした。まだ第二志望の入試が残されており、それまでの数日間は最後の頑張りどころでしたが、ショックを引きずったまま望んだためか第二志望も不合格となり、長かった娘の中学受験は残念な結果に終わってしまいました。

 第三志望の学校に入学金を振り込み、前を向いてまた頑張っていこうと話した翌日、金城学院中からまさかの追加合格のお電話をいただきました。最後の最後での大逆転劇に驚き、喜び、泣きました。運も味方したとは思いますが、長い間コツコツと頑張り、本番で自分の持てる力を最大限に発揮し、第一志望の合格最低点にギリギリ届いた娘の努力を誇らしく思います。憧れの学校で中高六年間の学生生活を思いきり楽しんでほしいです。

 志望校合格に必要なのは、より高い偏差値でも合格者平均点でもなく、合格最低点です。最後まで諦めずに頑張ったことで合格を勝ち取ることができました。生徒一人ひとりに向き合い、最後までご指導くださった名進研の先生方には、大変感謝しています。

 ありがとうございました。

未来をイメージして

 娘が三年生の頃だったでしょうか。「ママと同じ学校に行きたい。」そんな一言から始まり、文化祭、部活体験に通いつめ、彼女の中で中学生活に夢をふくらませ、この春恋焦がれていた南山中学校女子部に合格をいただきました。

 四年生で入会し、五年生からはSクラスに入室しました。Sクラスの魅力は先生方の力量はもちろんですが、仲間の存在だったように思います。実力テストで成績優秀なお子様達に囲まれ、近い将来進学するとこんな気の合う仲間に出会えるという楽しさを知り、苦しい受験生活のモチベーションにつながったようです。ただ、楽しく通ってはいたものの授業の難易度は高く、一日の授業が終わると疲れ果ててしまい、授業後の自習室を利用することはありませんでした。帰宅して少しゆっくりと入浴し、三十分程復習して就寝。翌日、宿題をして分からなければ授業の前に質問をする生活リズムでした。授業後に残ってその場で宿題の質問をすれば効率がいいのにと何度も思いましたが、娘は一回一回の授業に集中し、少し時間をおいてクールダウンすることにより、整理していることに気付きました。それからは娘の質問のペースにあわせて送迎をすることにしました。

 さて、入試直前の一月はどんな生活だったか。南山中女子部は追試はなく、濃厚接触者の場合、陰性を証明する必要があり、検査結果まで日数がかかることを考えると、始業式から入試が終わるまで学校を休む選択をしました。

 朝は6時に起床し、計算トレーニング等をし、朝食後は実際の試験時間にあわせて五十分単位で課題をこなし、本番直前は9時に就寝しました。

 日曜日の志望校別特訓講座がテストゼミ方式になった時、本番を想定して家を出る前に娘が好きな曲を一曲聴き、所属校の入試応援画をみるというルーティンを決め、本番の入試にも実践しました。他にも自宅から南山中女子部が近かったこともありますが、朝7時に娘と本番をイメージして話をしながら数回散歩をしました。

 次に、話は戻りますが出願と実際に受験した学校について。受験は合否という言葉がある以上、どんな結果になるかは分かりません。実際に電車に乗って足を運び、どの学校も良さを探し、女子校を希望していましたので、南山中女子部、愛知淑徳中、金城学院中、滝中の順番に志望校を決めました。金城学院中(スカラーA)、愛知淑徳中、南山中女子部に合格をいただきました。腕試しに滝中の受験も出願はしていましたので考えましたが、当初の女子校希望を貫き、また合格しても進学しない学校に必要以上に受験することはやめました。合格を待っている子がいます。

 最後に、娘は自分の力で夢をつかむことができ、これから先苦しい事があってもこの三年間を思い出し、きっと未来に駒を進めるでしょう。6Sのみんな、娘と仲良くしてくれてありがとう。Sクラスの先生方、勉強の楽しさを教えていただきありがとうございました。

 所属校の室長さん、嬉しい時も苦しい時も支えていただきありがとうございました。娘は名進研が大好きです。先生方、制服を着て遊びに行くと思います。待っていて下さいね。本当にありがとうございました。

息子からもらった宝物

 「僕も中学受験がしたい。」小学五年生の息子の第一声からスタートした、二年間にわたる我が家の受験奮闘記のはじまりです。

 一瞬私は耳を疑い、言葉が何も出てきませんでした。はじめから中学受験をするなら、小学四年生から塾にも通わせていましたし、中学受験について全く無知の私は、あたり前のように家から徒歩三分の公立中学校へ通うものだと思っておりました。しかし、私にとって考える時間はほとんどなく、近所の個人塾に入塾したばかりでしたが、一ケ月で退塾し、中学受験イコール名進研と思いあわてて入会しました。周りと比べてスタートが一年遅いことや、親のサポートが大変だと聞いておりましたので、自分にはできるのかいろいろ不安だらけでした。

 入会して一ケ月、息子からの一声が「僕は絶対に合格してみせる。合格した姿が見える。」と。目を輝かせた息子の姿に私の不安な気持ちや迷いはすっかり消え去り、親としての覚悟ができました。親子二人三脚で合格という二文字を勝ちとるために一つの目標に向かって努力しつづけた二年間は、私の中では最高の思い出となりました。思いかえせばつらい事一割、楽しかった事九割でした。成績が思うように伸びず、悩んだ時期もありました。私が落ち込んでいても息子は前向きに机に向かってこつこつと努力しており、その姿をみて、私は自分が落ち込んでいる場合じゃないと励まされました。

 必死に努力する息子の姿は目をみはるものがあります。強い精神力、ぶれない意志、最後まであきらめない粘り強さ。産まれて十二年の間にここまで成長したんだなと、驚きさえ感じました。ときには急に不安が押し寄せてくる事もあります。それでも結果的にこの二年間は親子共々自分自身が大きく成長し、必ずこれからの人生の糧となる二年間だったと思います。こんな素敵な経験を私に与えてくれた息子に大感謝です。

 最後に一宮校の山本先生、堀田先生、石川先生ありがとうございました。

 そして、来年受験をされる名進研生の皆様にとって、素敵な春が到来することを心より願っております。これからも名進研の卒業生として誇りに思い、長い人生を歩んでいきたいと思います。

中学受験を終えて

 我が家の中学受験が無事に終わりました。名進研には四年生の二月からお世話になりました。

 この二年間は短かかったような長かったような、いろいろなことを思い返しつつ今を過ごしています。

 入会したころは授業についていくのに精一杯でした。宿題もなかなか終わらず、夜遅くまで勉強している姿を見て、不安でいっぱいでした。でも夜遅くなっても必ず宿題は終わらせる、という子どもの粘り強さが、その後の勉強を続けていく基本になったのではないかと思っています。

 初めて志望校を見学したのは、文化発表会の時でした。その頃はまだコロナ禍ではなかったため、盛大に行われていました(今の状況から考えると、見学できたことはとても幸運でした)。

 子どもが気になったクラスをいくつか見学したのですが、その中のあるクラスで順番を待っていたところ、在校生の生徒さん達が後ろに並びました。たぶん中学一年生だと思うのですが、とても楽しそうに話しながら並んでいました。その姿を見ているうちに、ふと、「うちの子どもも合格をいただいたら、こんな風に楽しそうに話しながら並ぶのかな。」と思いました。その情景はとてもはっきりしていて、親として子どもの夢をなんとかかなえてやりたい、と改めて思ったのもこの時期でした。

 でも、勉強をしても成績はなかなか上がらず、テストゼミやプレ中学入試の結果に落ち込み、子どもとは何度も何度も言い争いになり、ぶつかり合いになり、幾度か泣きました。子どもの気持ちも親の気持ちも上がったり下がったりで、受験までとても持ちそうもないと思ったこともありました。でも、それでも、勉強を続けていく我が子。やがて少しずつ成績が上がり始め、ようやく志望校受験までたどりつくことができ、そして合格をいただくことができました。

 「入会から受験までのお互いの気持ちを、どのようにして良い方向へと進ませるか。」このことがとても重要だと実感しています。

 最後に、名進研でたくさんのことを教えていただき支えてくださった先生方、本当にありがとうございました。

親と子の成長「勉強ってかっこいいな」

 娘が受験をしたいと言ったのが小学四年の三学期でした。

 名進研に通いだし始めは勉強の難しさに驚きました。初めて受けた実力テストでは偏差値42。小学校では100点ばかり取ってくるのにこんな勉強があるんだと、ワクワクしたのを覚えています。それからは毎月のテストが親子の目標になり、私も仕事から帰ると一緒に勉強する毎日でした。我が家ではリビングにテキストを置き、ダイニングのテーブルで勉強していました。自分の部屋で勉強をする時期もありましたが、本人も集中できないらしく、多少雑音があってもリビングの方がやりやすかったようです。娘は朝に強いタイプで夜眠い時は寝る。朝は目覚ましをかけて起きると、十秒くらいでテキストを開いて勉強をはじめていました。

 五年生時は各教科単元ごとにコツコツと基本、練習、復習とテキストの問題を反復してやりました。この時期はまったく新しいことを覚えていくので、分かったつもりで分かっていない。覚えていてもすぐ頭から消えてしまう。私も心配でつい『こないだやったよ‼』『これ分かんないの』など言ってしまう事があり、喧嘩をしてしまうこともしばしば。毎日コツコツ頑張ることで偏差値は42→47→50と毎月伸びていき目標のJSクラスに入ることができました。しかし五年後半~六年前半はJSクラスのプレッシャーが娘を襲います。周りのみんなは簡単にできている(ように見える)。自分だけできない。そんな気持ちが強くなり、この時期はわかったふりモードに。

 『勉強はできないところを見つけるためにするんだ。』『できないところがみつかればラッキーだ。』『○○君だって簡単にできているように見えても、本当は不安でたくさん努力してるんだよ。』など。間違えた問題を発見しては『みつかって良かったね』と声掛けをするように心がけました。六年生になると授業の日数も増え、まだゴールも見えずイライラや不安がたまる時期でした。

 その不安が爆発したのは小六の第5回プレ中学入試。試験が終わりお迎えに行くといつもと変わらぬ様子。本人も『まあまあだった』というので気にしていなかったのですが、夜に解答がアップされ妻が確認するとあまり点数が良くない。私はハッとしました。タイミングを見て『今回のテストで点数悪くても大丈夫だよ。隠さなくていいから正直に言ってごらん』と言うと見たこともないくらい大泣きしていろんな感情を吐露してくれました。勉強、プレッシャー、友達に負けたかも、期待に応えられない、など。子供ながらいろいろな事を考え、たくさんの不安を抱えている事を伝えてくれました。結果が出る水曜日まで気分転換のため学校も塾も休み、何のため、誰のための受験か、頭と気持ちの整理。私自身の仕事での失敗談やスポーツ選手の挫折話など、失敗しない人はいない、上手くいく事ばかりじゃないという話をしました。

 結果が出ると全体の平均点は低く、ほぼいつもと変わらない偏差値で、『いつもどおりじゃん』と一緒に大笑い。JSクラスからJAクラスに落ちはしましたが、この経験が本人を大きく変えました。JAクラスで分ったふりをせず基本をしっかり身につけ、授業では先生に『さすがです』『すごいですね』と魔法の言葉をかけられていたようで、精神的に安定し勉強の質がグーンとあがりました。名進研の帰り道では、先生に褒められたことを嬉しそうに話してくれました。いままでコツコツ頑張ってきた芽がここにきて出てきたように思えました。

 最後の一か月は各中学の過去問を解く中で知識だけでなくテストの解き方も上手になっていきました。正月特訓は大変なので行かなくてもいいかなと思っていましたが、本人から『もし落ちても、行っておけば良かったと後悔したくないから行きたい』とはっきり意思表示があり、こんなに頼もしくなったものかと感心しました。

 自信を持って名古屋女子大学中学校、金城学院中学校、愛知淑徳中学校を受験しました。本人からは多少の緊張は感じましたが、『やれるだけのことはやった。どんな結果でもこの二年間の経験、成長が変わるわけじゃない‼自信を持って行ってこい‼』と送り出しました。

 受験に向かうたくさんの子供たちを見て「勉強ってかっこいいな」と心から思いました。我が子は受験した三校全て合格をいただく事ができました。受験を通じ結果以上の経験ができました。

 名進研の先生方には本当にお世話になりました。先生方はプロフェッショナルです。勉強はもちろん子供たちの性格、不安に思う気持ち、甘え、いろんな事を感じ取り子供に合った指導をしていただきました。我が子は時には競争心を刺激され、時には『さすがですね』と魔法の言葉をかけられ、まんまと先生方の作戦にハマリ、見事合格を勝ち取ったと思っております。本当にありがとうございました。

最強の武器はホワイトボード

 苦手だった算数が六年後半から飛躍的に伸びた理由、こんなパターンもあるのかとご参考になれば幸いです。

 コロナ禍によりオンラインでずっと受講しておりました。今どきの子らしく、映像は1.5倍速で視聴し、サクサクっと宿題も終えてしまい、そのままYouTubeを見ている始末。本当に大丈夫なのかと心配しておりました。

 六年の夏期講習からは通塾に切り替えたところ、先生とやり取りができる対面の授業は面白く、他の生徒さんからの刺激もあったようです。

 夏のある日、ホワイトボード買ってきて‼と頼まれました。あまりに毎日せがむので、暑い中自転車で最寄りのダイソーへ向かい、100円のホワイトボード(35×25センチ)とペンを購入しました。それから毎日のように、算数の授業(息子が先生)が始まったのです。

 名進研から帰ってくると、宿題もせずに、今日面白かった問題についてホワイトボードを使いながら、息子先生の講義と解説が始まります。私は完全なる文系で算数は大の苦手ですので、息子の出す問題(当然解けない)や解説に何の興味も持てません。加えて、私はフルタイム勤務のため時間も限られ、ゆっくり彼の解説に付き合い理解する気力も時間もないのですが、そこは大女優並みの圧倒的な演技力を発揮。こちらは料理や洗い物をしながらも、息子先生の解説に対して、「うんうん」「ふーん、そうなんだー」「え、なんで?」「ほーなるほどねー」と適度に相槌を打ち、頭の中では(明日はカレーにしようかな。あ、ニンジン買ってこなきゃ。今夜中に野菜切ろうかな。)と次の日の段取りを考えていました(笑)。微塵も興味の持てない図形やら数字の話が多いので、延々と続く息子先生の解説を聞きながら寝てしまうことも。息子も母親が上の空ということは気づいていました(やはり主演女優賞は逃した)が、とにかくしゃべり倒したら満足するようで、名進研で得た知識を家庭でアウトプットすることで記憶の定着につながり、算数が得意になっていったようです。

 当初算数の偏差値40台でしたが、最終的には恒常的に偏差値60を超え、算数に支えられて、東海・滝・名古屋スカラー・愛知特奨Bと全部合格をいただけました。100均のホワイトボードが、我が家にとっては最強の武器となったように思います。

 もう一つ、乗り越えたことがあります。それはカタカナの練習です。十二月のプレ中学入試の結果で自己採点と14点も差があり、答案用紙を確認したところ、アとイとウの判別ができず×になっていたことが判明しました。本人は読める‼と言い張りますが、他人には全く読めません。採点者は老眼もあるかもしれないし、何千枚も採点しなきゃいけないから読み解く時間もないんだよ。と言い聞かせ、万人が読めるアイウエオを書く練習を受験直前にしました。小六も終わりになって幼稚園レベルの努力が必要とは(笑)。

 受験への取り組み方はお子様の性格によって様々だと思います。これから受験の皆様もそれぞれのご家族にとってベストなアプローチが見つかり、満開の笑顔で春を迎えられますように‼

中学受験を終えて

 四年生の夏休みから始まった中学受験を終えて、これからは第一志望校へ通うこととなりました。

 娘の中学受験は、私たちにとっては想定外のことでした。両親ともに公立校に進学しており、中学受験は考えたこともありません。しかし、四年生の夏休みに、両親は共働き、兄は朝から部活動のため、一日中ひとりにしておくことが心配であり、何か習い事はないかと探し、その時出会ったのが名進研の夏期講習でした。

 通信教育を受講していた時もありましたが、すぐに飽きてしまい、付録を楽しむだけで教材は手つかずの状態でしたので、夏期講習のみの予定で受講させて頂きました。

 しかし、予想に反して娘は毎日楽しみに出かけていくようになりました。先生方の熱意により、問題を解くことの楽しさ並びにテスト結果等による競争意欲に火が付いたのではないかと思います。そのおかげで、親から見ても投げ出したくなるような問題に取り組み、夜遅くまで一生懸命に復習している姿を見て、我が子ながら感心したものでした。

 ただし、順風満帆な中学受験ではありませんでした。最初は、戸惑いもあったのか成績は停滞しましたが、雰囲気に慣れてからは順調に伸びていきました。しかし、良くても悪くもマイペースな娘ですので、ペースがつかめた六年生時には、四、五年生時に比べて難度は高く、範囲が広くなっていますが、のんびり状態が続いていました。早く始めないと睡眠時間がなくなってしまう等と親の方がハラハラしていましたが、本人はお構いなしです。深夜まで起きていることも多く、体調が悪くなるのではないかと不安でしたので、何度も退塾しようか考えたものです。何度言っても改善しない娘を見て、親のイライラが募り、保護者会で教えて頂いた「子供に言ってはいけない言葉」を何度言ってしまったものか。振り返ると「反省」の一言しか出てきません。

 成績もアップダウンが激しく、どうしたものか不安になり、度々先生方に相談させて頂きましたが、的確なアドバイスをして下さるとともに、校舎での娘の状況等を教えて頂き安心しました。

 受験直前のテストゼミ等は散々な結果でしたが、娘は最後まで楽しく通い、友達と励ましあいながら受験に臨むことができました。中学受験を通して、親自身も勉強し、成長させてもらったように感じています。

 子に対して出来たことは、健康に気をつけること位しかありませんが、無事に中学受験を迎えられたのは、共に目標に向かって努力する友達の影響も大きいですが、熱心に指導し、娘の色々な話を聞き、最後まで見守って下さった名進研の先生方のおかげだと実感しています。今までありがとうございました。

合格のために父親としてできることを

 合格おめでとう。四年間勉強お疲れさま。娘が封筒を開けたとき、左後方に座っていた私の眼に合格の文字が一足先に飛び込んできました。思わずガッツポーズをしてしまいました。思えば小学二年生の冬、娘が受験したいと言うので賛成しました。「もっと難しいことを勉強したい。」と語る娘を頼もしく思いました。

 大学受験で競う相手は、中高一貫の難関校出身者ばかりです。入学六年後には、然るべきレベルに達する必要があるため、上位校合格以外は考えられませんでした。同時に父親としてできることは何かを考えたところ、モチベーションの維持、土日に新単元の予習のサポート、テキストの未習問題やトップレベル講座EXの問題の解説、保護者会への出席、子どもの喜怒哀楽を受け止めること、そして学費の工面でした。また、妻の不満を全身で受け止めることも喫緊の課題となりました。

 モチベーションの維持は最大のネックで、勉強を投げ出したくなったり、眠くなり暴れたりと小学生らしい反応を受け止めるには忍耐が必要でした。塾の迎えの車内や寝る前に娘とよく話しました。私の中学校から大学院までの様子を知りたがりましたので、話の中でなぜ勉強しなければならないのか、困難をどのように克服したか、これまでの失敗談などを織り交ぜながら言葉を選びました。

 勉強面では、予習、授業、復習、テストという生活サイクルの定着に努めました。復習中心と謳われていますが、テストゼミで九割以上の成績を取るには予習が必須です。学習事項を親も把握しておき、例えば、畜産物や作物の産地など子どもが興味をもてるよう工夫しました。みかい鳥や北かみ牛などありそうでなさそうな動物を語呂として誕生させました。テストで活用できたか、産地の順位に年度変更がないかを確認し、適宜修正しました。また、実力テスト予想問題や社会・理科のテキスト準拠穴埋めプリントを自作しました。塾の未習問題やトップレベル講座EXの復習でわからないときも教えました。トップレベル講座EXのテスト直前には、ラ・サールの算数の問題を至急解けとメールをよこしたのですぐに返信しました。テスト後、考え方がわかった、できたと嬉しそうに車に乗り込んで来たので安心しました。

 娘はまだ精神的に幼く、ノートを点検されることに抵抗がなかったので理社の漢字の間違えを指摘しました。理科では「てこ・滑車」、「物質の溶解・濃度」の特訓を行いました。図全体を眺めている為に、問題の関心領域に目が向いていないことがわかりました。例えば滑車の糸にかかる力を求める問題では、問題となる滑車及びそれに架かる糸のみを取り出した図を書かせました。直接解説できない日には、図入りの詳細な解説をレポート用紙に書き置きしました。「てこ、苦手」が口癖でしたが、苦手と騒いだときこそ父親の出番です。苦手を得意にすることは可能で、点数を取らせれば自信がつきます。逆に得意と思いこんでいる時が危険です。物質の溶解の問題では、正解までの思考プロセス、どの数字になぜ着目するかを解説しました。鏡文字の問題では、右手と左手が鏡像関係にあることを利用し、両手を使って解くよう秘策を伝授。地層の計算問題では負の数の概念を教え、基準となる層の高さを計算し比べよと伝えました。

 私自身、学生時代に悪い点数を沢山取った経験からテストの結果で娘を責めず、間違えた問題をできるようにしてあげればよいと思っていました。M-netは有用で、出張先でも結果を確認し、娘へアドバイスを送りました。妻は子どもの勉強を支え、弁当、送迎の全てを完璧にこなしました。頭が下がります。

 今回の合格はスタート地点に立ったに過ぎません。これまでのノウハウを活かして頑張って下さい。「毎日十時間勉強しろ」と言いましたがよく応えてくれました。人生であと二回はこのぐらい勉強をする機会が訪れますが大丈夫です。

 最後に父親としてできることは時間的にそう多くありません。頑張っている子どもをどんな形であれ可能な限りサポートしてあげれば正解と思います。

名進研での七年間を振り返って

 以前、兄の受験体験記の最後に、我が家はこれから波乱の予感ですと書きましたが、本当にそうなりました。全て終わった今最後の最後に頑張った次男に驚きと敬意の気持ちで書かせていただこうと思います。

 六年生になってからなかなか思うように点が取れませんでした。元々漢字や地理など暗記物を嫌い、長時間集中できないタイプ。字も雑で数字さえ読みにくく、途中の計算を余白に小さく書いて、自分で読み間違えて答えを間違えるなんてこともよくありました。問題用紙の裏の白紙に丁寧に書けば合ってたのにと、兄の過去の答案を見せたりしても、時間がないからと言ってやってきません。明るいのが彼の長所ですが、全体的に幼く面倒なことから逃げてしまうところがありました。

 十二月最後のプレ中学入試もうまくいかず、優しく励ますべきか迷いましたが、敢えて息子に言いました。「中学受験はゴールじゃないから、受かったところが縁のあるところ。そこに行けばいい。でもね……この答案ではだめだよ。情けないよ。時間が足りなくても、後で読み返せなくても、もっと大きく読みやすい字で書いておいで。大事なところに線も引いてない。これではどこの中学に行っても上手くいかないよ。」と。

 それから冬休みと一月、名進研のない日に時間を作って、過去問を本番同様に休憩時間も時間を計って四教科通しでやるというのを、何回もやることにしました。答案の書き方練習と、時間の感覚、使い方が上手くできていないように思えたからです。息子もようやく事態の深刻さに気付いたのか、真剣に取り組みました。ミスが減り始め、手応えを感じ始めたのが一月半ば、最初の受験が始まる直前でした。国語と算数は合格者平均に届くようになり、あとは社会と理科の暗記物と漢字。特に社会と漢字は東海中学校の入試前日まで頑張るという漫画の話のような展開でしたが、なんとか間に合い、合格することができました。

 兄のパズル道場から始まった名進研通い。先生方にはたくさんご心配をおかけしたと思いますが、一度も否定的なことはおっしゃらず、前向きに励ましてくださったこと、感謝しています。
 一回目の東海中プレ入試のとき、三教科目の社会の途中で眠くなり、手を挙げて顔を洗いに行ったと言う息子の話に私は仰天しました。
 でも教室長の先生は笑って「男の子はそんなものです、息子さんは入試は長いということを学びましたね。これからです。」とおっしゃってくださいました。他の先生方からも同じように励ましてくださいました。

 これからも明るく前向きに進んでいきたいと思います。七年間本当にありがとうございました。

名進研 中学受験コースJunior high school exam course

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