「合格させてきます」と、第一志望校の愛知淑徳中学校入試当日、応援に来てくださった名進研の所属校の先生に小声でそっと誓いを立て、娘と会場に向かいました。体調万全でのぞみ、得意の分野からの出題も多く、答案用紙は必死でうめたという報告をする娘に、合格ラインに達しただろうと、期待しておりました。しかし、数日後届いた通知は不合格…。

名進研には、三年生の冬期講習からお世話になり、名進研で五年生まではJAクラスにいることが多かったものの、名進研で六年生から着実に成績を伸ばしました。波はあったものの、名進研の冬期講習・名進研の正月特訓でぐんと力をつけ、最後の名進研プレ中学入試では愛知淑徳中学校の合格70%にも達していました。

やりたい事をすべて我慢して、早朝から机に向かい、名進研の宿題を必死でこなし、名進研の先生方の指示に従い、徹底的に復習をしていました。

理数系が苦手で、名進研の先生方はもとより、元名進研生で東海中学校二年生の兄に納得いくまで勉強をみてもらい、家族一丸となって娘を支えました。家中いたるところに地図や公式が貼ってある状態で、娘の部屋にはそれ以上に「愛知淑徳中学校絶対合格!」と書かれた紙が、それこそ引き出しの中にまで貼ってありました。

そんな中での不合格通知。ショック状態で合否の連絡さえ、名進研の所属校にできませんでした。

週末には、金城学院中学校と椙山女学園中学校の入試も控えており、落ち込んでばかりはいられないと、気を取り直していた頃、名進研の先生の方からお電話をいただき、名進研の先生に元気づけてもらいました。家で泣いていても次には進めません。すぐに名進研に送り届け、残りの受験にのぞませました。

金城学院中学校の面接では、はきはきと答える娘の姿に、感極まって私の方が涙を流すというハプニングもありましたが、無事合格。第一志望は金城学院中学校だったと思いこむようにつとめ、金城学院中学校の入学説明会に出席しました。

しかし、どんなに金城学院中学校の合格を祝福し、学用品を購入していても、娘の心は愛知淑徳中学校にあり、気持ちが全く入っていきませんでした。

金城学院中学校から帰宅してまもなく、運命の電話がなりました。

愛知淑徳中学校からの追加合格の連絡でした!追加合格をいつも心の奥で期待しながらも、「追加は出ない。来ない。考えない。」と必死に打ち消していました。それが、本当に追加合格がきたのです!

電話を切った後、真っ先に名進研の所属校に電話をかけたものの、急にこみあげてきて、とても話せる状態ではありませんでした。すぐに娘が受話器を持ち、追加合格を名進研の先生に報告してくれました。

心の弱い母親でしたが、娘は名進研で強い受験生に成長していました。名進研で学習以外に、目標に向かってひたむきに努力することや、強い心を持つことを学んだのだと思います。翌日、十八日遅れの合格通知が届きました。

追加ということで、愛知淑徳中学校の勉強についていけるか不安はありますが、きっと名進研で培った強さで乗り越えてくれることと思います。

ちなみに、娘の受験番号は語呂合わせで、「不合格」とも「地獄」とも読める番号でした。まさに不合格で地獄を見たわけですが、最終的に出願した六校すべてを受験することができ、愛知中学校、名古屋女子大学中学校、金城学院中学校、椙山女学園中学校、そして愛知淑徳中学校の五校から合格通知をいただくことができました。南山中学校女子部は不合格でしたが、挑戦した娘の勇気を誇りに思います。

中学受験は、本人の努力と名進研の指導力、そして家族の協力が三位一体となって成り立つものです。学習面だけでなく、生活面・精神面もご指導いただいた名進研の先生方、本当にありがとうございました。