「僕が逃げ出さなかった証だよね。」
この度、滝への合格を手に入れることができました。合格発表の瞬間、震える手で合格サイトをクリックしたのは今でも忘れられません。振り返れば本当に平坦な道のりではありませんでした。
基礎力の無さからのケアレスミスを連発し、自信の無さの表れか勢いだけで解こうとするいわゆる「暴走型」でした。なので「出題者の意図」が汲み取れず、落ち着けば解けたのにという取りこぼしばかりでした。
六年生の夏休み。本人も本気になり自習室で大好きな算数と苦手な国語を解きまくっていました。
さあ、頑張った‼感触もいい。偏差値60はいったかも‼と期待したら、まさかの54。本人は結果を見て、無言で名進研に向かいました。親もかける言葉が本当に見つからない状況でした。
そこからは本人は自分との戦いでした。泣いて「もう地元の中学に行く」と言って塾を拒否した日もありました。その時に、先生が名進研の入り口で待っていて優しく声がけしてくださったことを忘れもしません。
親も戦いました。とにかく間違えた内容を先生と相談しながら徹底的に分析しました。時間切れ、計算ミス、漢字の間違い、後は知識系のうろ覚えによるミス。
男の子あるあるかと思いますが、「紫式部」が「紫武部」になっていたりします。一見違いが分からない絶妙な漢字ミスをします。
日々の課題に追われて書いて覚える気力が無くなり、目で見て口で答えて覚え出すとこうなります。しかも一度覚えてしまっているので何度も間違えて気付かないままになっていくので厄介です。過去のテストから全部間違えた漢字をピックアップして「しつこ過ぎる漢字ノート」を作成し、毎日隙間時間に何度もやらせました。
計算ミスは、保護者会の時に「計トレは毎日必ず。子どもは雑にやるので親が付きっ切りで正しく監視して」といただいたアドバイスを受けて直ぐに実行。これはテキメンに効きました。毎日親子で確実にやることをおすすめします。
あと大の苦手だった「植物・昆虫(知識系)」の暗記の徹底を図りました。これは名進研で用意されたテストのお蔭でかなり身につきました。知識系は追い込み直前期にとことんやればやるほど「あと5点」が狙えます。
それでもまだ滝の壁は厚く苦労しました。暴走癖が治ってなく、一見解けそうで実はなかなか解けない問題、いわゆる「罠」にかかってしまい、時間切れによる取りこぼしが増えてきました。滝の問題は「簡単そうで実は計算が複雑でやっかいな問題」がところどころ仕込まれています。
とにかく一問に「粘り過ぎない」こと。まず解ける問題を探して確実に解く。その宝探しが終わってから、後少しで解けそうな問題を「粘る」ように何度も練習をしました。小問(1)が難しくて(2)が案外簡単なこともあります。まずは確実に六割を取りに行って、残り一~二割をしっかり粘って取りに行く。そこが勝負でした。過去問をやらせても合格最低点を確実に超えるようになりました。その結果、見事に滝合格を勝ち取れました。
一番の勝因はやはり夏休みに物凄く頑張って付けた算数と国語の力だったと思います。夏休みの成果は直ぐには結果は出ません。
試験の前日まで点数は伸び続けると息子を見て思いました。諦めずに最後の最後まで自習室で誰よりも長く勉強した息子の粘り勝ちでした。そして自習室をあそこまで開放してくださった先生方には心から感謝申し上げます。
試験の当日、送り出すときに「ママはこの景色を一生忘れないよ」と言ったら、「この景色を見られたということは、僕が逃げ出さなかった証だよね。」と言ってくれた時は涙が出そうになりました。
試験が終わって会場から出てきた時「合格した。悔いは全く無い‼」と満面な笑顔でした。
不安の分だけテキストを詰め込んで重かったリュックが、滝の試験の時にはすっかり軽くなっていました。テキストは自分の頭の中にあることに本人も自信とともに気付いたのだと思います。
ここまで来られたのは間違いなく名進研の先生方のお蔭です。滝の合格を伝えた時の先生方の響き渡った歓声は、息子の今後の人生で何よりも励みになると思います。
本当に本当にありがとうございました。












