長男の中学受験が終わり、もうあんな大変なことはと思っていたのが、三年前でした。次男がもし望むのであればその時考えればと思い、しばらくゆっくりしていました。しかし、長男の学校へ足を運ぶたびに、「やっぱりこの学校を選んでよかった。次男もここに通うことができたら。」と思う気持ちがどんどん強くなっていきました。

 四年生の夏休み前に次男に「南山中学校男子部はすごくいい学校だよ。あなたも行ったらとっても楽しいかも。」と言うと、「僕もいきたいなぁ。」という返事が返ってきました。受験勉強の大変さは長男をみて分かっていたので、その気持ちに期待し、やれるだけやってみようかということで中学受験への道が再び始まりました。

 まずは塾選びから。長男のお友達はやはり名進研が多かったので一度話を聞きに行こうと説明会へ出席しました。繰り返しの学習方法と手厚い先生方のフォローにやり方について行こうと決め、名進研に入塾することになりました。

 四年生のうちはとりあえず名進研に慣れること、勉強の仕方に慣れることを中心にしていたので成績はいまいち。まぁでも仕方ないねと思っていました。

 五年生の前半も今のうちに基礎をしっかり固めてと思い、あまり成績に関してうるさくいうことはありませんでした。ただ、宿題など、やらなければいけないことをやらずに成績が悪い時はしっかり注意しました。五年生後半ともなるとさすがに成績が気になり始めました。ただやはり基礎が大事という考えは変わらず、しっかり身につけてほしいと思っていました。

 この頃になると名進研にも慣れ、成績にも慣れがでてきて、ダラダラした態度が目につくようになりました。なにも長時間の勉強をすることはないのですが、集中力にかけている状態とやることやらずに「できない。」という態度に叱ることもあり、時には激しいバトルとなることもありました。「中学受験は本気であの学校に行きたいという強い気持ちがないと無理。やる気がないのなら、早く名進研をやめなさい。」「やる気がないわけじゃない。あの学校に行きたいからがんばる。」そんなバトルを何回繰り返したことか。

 そして六年生が始まりました。なんとかJSをキープしていましたが、やはり気を抜くとJAに落ちることも。ただ、JAで基礎をしっかり身につけることができるので、私的にはクラスを気にすることはあまりなかったのですが、先生方はかなり気にされていました。

 いよいよ夏期講習。朝早くから弁当と重い荷物をもって出かけていき、講習が終わると所属校へ向かい自習するという毎日でした。一日何十時間勉強していたのでしょうか。本人は嫌がることなく、名進研での生活をそれなりに楽しんでいたようです。ただ後半の授業で、南山中学校男子部他コースを選んだため、授業中おしゃべりしたり、寝ていたりする子がいるクラスでした。本人的にはすごいストレスを感じていたようです。この分の時間はとてももったいないことをしたと思っています。

 六年生後半の始まり、基礎をしっかり、この考えは変えず一日一日の授業を大切にしていきました。あっと言う間に冬期講習。夏期講習後半のことがあったので、クラス選びには悩みましたがやはり目標である南山中学校男子部に向かって進んでいきたいのでこちらのクラスで受験することにしました。やはりこの時期になると夏期講習の時のようなことはなかったので安心しました。

 正念場の一月へ。最終的には南山中学校男子部合格ですが、それまでに自信と勢いをつけるために愛知中学校、春日丘中学校、名古屋中学校を受験し、南山中学校男子部へという道を選びました。この三週間は本当に大変ですが、一つずつ合格を手にし、南山中学校男子部の合格をつかむことができました。本当によかったです。途中先生方と意見が合わず困ったこともありましたが、最終的にはやはり親と子で掴むものだと思いました。