今年の入試で息子は東海中学・名古屋中学・愛知中学とそれぞれ合格をいただき、四月から東海中学校に進学することになりました。

 夫婦共々中学受験を何十年前に体験し、それぞれの母校での経験をぜひ息子にもと考え、小四冬期講習から自宅に一番近い名進研に通うことにしました。

 今振り返ると、両親が中学受験経験者であるばかりに、息子には嫌な思いをさせてしまっただろうなと反省しています。息子が名進研に入って、分からない問題を聞かれた時、最初のうちは、「あー、この単元のこの問題、よく出るよね。」と上から目線で話し、解答集を横目で見ながら教えていましたが、学年が進んでくるにつれ、解答集を見ても全く分からなくなり、最後は息子に「ここが分からない。」と聞かれたときは、「難しい問題だね。」としか答えられませんでした。昔の自分の中学受験の経験は全く役に立たず、むしろ有害でした。今の中学受験の学習量は増加し、学習内容や出題方法も多様化していました。

 ということで、学習面は名進研の先生方にお任せでした。名進研で配られる大量のプリントの整頓ぐらいは母の出番かな?と思いましたが、息子の方がプリントの整頓をするのが息抜きになっていたようで、私の出番はありませんでした。唯一私ができたのが、「どこを復習したらいいか分からない」という息子の声に答えて、復習箇所を表にし、終わったら好きなスタンプを押すことができるように「スタンプ表」を作ったことです。壁にスタンプ表を貼り、学習箇所を終えたら少しずつスタンプを押して達成感を味わっていたようです。

 十二月のプレ中学入試で成績が下がり、夫婦で名進研の先生と面談をしていただきました。その際に感じたのは、先生方がお忙しい中でも本当に一人一人の生徒のことをみていてくださる、ということです。そしていつもアドバイスは根性論ではなく各科目具体的でした。テスト復習ノートの先生方のコメントに親子でどれだけ励まされたか分かりません。

 最後に、名進研で培った「学ぶことの楽しさ」を、息子が中高6年間でさらに机の上以外の世界にも生かしていってほしいなと思います。そして中学受験を通して、親にも「学び」の経験を与えてくださった名進研に感謝しかありません。ありがとうございました。