娘が三年生の頃だったでしょうか。「ママと同じ学校に行きたい。」そんな一言から始まり、文化祭、部活体験に通いつめ、彼女の中で中学生活に夢をふくらませ、この春恋焦がれていた南山中学校女子部に合格をいただきました。

 四年生で入会し、五年生からはSクラスに入室しました。Sクラスの魅力は先生方の力量はもちろんですが、仲間の存在だったように思います。実力テストで成績優秀なお子様達に囲まれ、近い将来進学するとこんな気の合う仲間に出会えるという楽しさを知り、苦しい受験生活のモチベーションにつながったようです。ただ、楽しく通ってはいたものの授業の難易度は高く、一日の授業が終わると疲れ果ててしまい、授業後の自習室を利用することはありませんでした。帰宅して少しゆっくりと入浴し、三十分程復習して就寝。翌日、宿題をして分からなければ授業の前に質問をする生活リズムでした。授業後に残ってその場で宿題の質問をすれば効率がいいのにと何度も思いましたが、娘は一回一回の授業に集中し、少し時間をおいてクールダウンすることにより、整理していることに気付きました。それからは娘の質問のペースにあわせて送迎をすることにしました。

 さて、入試直前の一月はどんな生活だったか。南山中女子部は追試はなく、濃厚接触者の場合、陰性を証明する必要があり、検査結果まで日数がかかることを考えると、始業式から入試が終わるまで学校を休む選択をしました。

 朝は6時に起床し、計算トレーニング等をし、朝食後は実際の試験時間にあわせて五十分単位で課題をこなし、本番直前は9時に就寝しました。

 日曜日の志望校別特訓講座がテストゼミ方式になった時、本番を想定して家を出る前に娘が好きな曲を一曲聴き、所属校の入試応援画をみるというルーティンを決め、本番の入試にも実践しました。他にも自宅から南山中女子部が近かったこともありますが、朝7時に娘と本番をイメージして話をしながら数回散歩をしました。

 次に、話は戻りますが出願と実際に受験した学校について。受験は合否という言葉がある以上、どんな結果になるかは分かりません。実際に電車に乗って足を運び、どの学校も良さを探し、女子校を希望していましたので、南山中女子部、愛知淑徳中、金城学院中、滝中の順番に志望校を決めました。金城学院中(スカラーA)、愛知淑徳中、南山中女子部に合格をいただきました。腕試しに滝中の受験も出願はしていましたので考えましたが、当初の女子校希望を貫き、また合格しても進学しない学校に必要以上に受験することはやめました。合格を待っている子がいます。

 最後に、娘は自分の力で夢をつかむことができ、これから先苦しい事があってもこの三年間を思い出し、きっと未来に駒を進めるでしょう。6Sのみんな、娘と仲良くしてくれてありがとう。Sクラスの先生方、勉強の楽しさを教えていただきありがとうございました。

 所属校の室長さん、嬉しい時も苦しい時も支えていただきありがとうございました。娘は名進研が大好きです。先生方、制服を着て遊びに行くと思います。待っていて下さいね。本当にありがとうございました。