受験を終えて
息子が五年生になった三月より約二年間名進研でお世話になりました。その前は個別学習の塾に通っていましたが、中学受験を意識してカリキュラムが分かりやすい名進研に転塾しました。中学受験をしようと息子が言い出すきっかけは、母親である私が作りました。かねてから小学校では生活面や提出物が提出できない等、先生からの評価の低い息子をみて、頭はいいのに残念だなと感じており、私立の方がいいのではないかと思っていました。四年生のとき、名古屋中学校の学校説明会に行き、電車好きの息子は名古屋中学校に行きたいと言い出しました。
当初の成績はC~D判定。名古屋に行けたらいいな。ぐらいの感じでした。それが、六年生になるころはB~C判定となり、クラス分けでは英俊クラスに行けるようになりました。それでも本人も私どもも、第一志望は面倒見のいいことから名古屋中学校でした。息子は名古屋中学校のスカラー合格を目標にがんばるようになりました。
入試結果は名古屋中学校スカラー合格、東海中学校合格の結果をいただき、名進研が提供してくれたカリキュラムにのって、粛々と勉学に励んだ息子を頼もしく感じるとともに、先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
受験をふりかえって、こうすればよかったという後悔の念はなく、やりきった。息子を信じてよかったという思いです。トップレベル講座EXに入れましたが、算数が得意な息子には必要なしと考え、通常メニューだけを受講し、年末年始の名物正月特訓教室も参加しませんでした。ただ、国語の読解、特に物語の読解問題が絶望的に苦手な息子を心配して、六年の十月から国語の復習・宿題指導講座を追加しました。
息子はとにかく単純作業を嫌う子です。毎日の計算練習、漢字の練習、すべて宿題をやろうとしませんでした。算数の解く過程を書くのも脳内で答えが出てしまうと、答えしか書こうとしませんでした。しかし、それではいくら難解な問題が解けたとしても100点は決して取れません。私は息子に1点の重みを伝え続け、自分からは取り掛かれない計算は朝、漢字は夕飯前と大体の時間を決めて強制的に行いました。その成果を息子に実感させるのに、毎週受けるテストゼミはとてもいいシステムでした。私が疲れて漢字ができなかったときは点数が悪く、やると点数が伸びました。結果、最後のプレ中学入試ではじめて東海中学校の合格率80%をとることができました。
息子が得意な算数でつまずいたのが五年の夏期講習で、つるかめ算などを初めて勉強したときです。説明を聞いてもまったく分からないと、家で泣き出しました。それで、本屋にマンガ攻略本つるかめ算を買いに行き、一緒に勉強しました。
また、息子は分からなくても自分から先生に質問できない子でしたので、授業の始まる前に早めに名進研に私も一緒に行き、先生に質問したりしました。国語の読解は本当に何度説明しても理解できない様子でしたので、小学校の先生にも放課後に聞きに行ったりもしました。自習室はほとんど利用しませんでした。
進学先は迷いましたが、東海中学校にも交通同好会があるとわかり、息子が自分で東海中学校にすると決めました。
息子は入試前日でも問題用紙に落書きをする破天荒ぶりでしたが、あまり怒ってはモチベーションが下がるので、時間を決めて休むように声をかけ、できていることを褒めるように心がけました。
自由な校風と聞く東海中学校に行って大丈夫なのか不安でいっぱいですが、これからは自立学習ができるように促していきたいと思っています。
息子が合格後、親にお礼を言ってくれたことが、受験をしてよかったことだと、ほんとにありがたく感じます。名進研の先生方も一風変わった個性的な息子にお付き合いいただきありがとうございました。












