四年間の受験生活を終えました。四年と言っても、連続して二年ずつ、二人の娘の受験期間です。

 ようやく、ホッとできる時間がやってきました。長かった…実に長かった(でも、小休止を挟んで、来年から三女の受験生活が始まるのですが(涙))。

 こうして、合格体験記を書く機会を与えて頂いたので、親としての「反省文」を書かせていただきます。

 そう…この四年間、反省しっぱなしでした。

その一:親の不安を子どもにぶつけない
 受験は、合格通知を受け取るまで、ずっと不安の連続です。その不安は、どんどん増していくものです。
 テストの結果が悪いときは当然ですが、良い結果であっても、「この調子が、当日まで続くのか?」と不安がつのります。そんな時に、自分の不安をついつい子供に向けてしまい。説教をしたり、キツイ言葉を浴びせてしまったりすることがあります。その後、子供が寝た後に、必ず後悔していました。不安な気持ちは子供も同じ。親が子供の不安を助けてあげなくてどうする!と。親がどんなに不安に思っても、子供の成績が上がるわけではありません。それよりも、自分の不安を子供の不安と思って、そっと安心できるよう手を差し伸べることの方が大切だと思います。

その二:船頭多くして船山に登る 又は「船岩に乗る」
 親が受験を経験していると、何十年も前の事なのに、ついつい自分の経験を子供におしつけてしまいがちです。子供にして見れば、塾の先生の指導と、自分の親の指導の内容が違う場合に、どちらに従えばいいのか困りものです。でもきっと、親の方が怖い(笑)ので、家庭では(塾の指導とは違っても)親の言うようにするかもしれません。ただでさえやることが多いのに、塾の課題に加え、親の言うこともやるのでは、子供はたまったものではありません。指導は先生に任せて、親はサポートに徹するほうが、子供にはストレスが少ないのではないでしょうか。

その三:塾との信頼・塾への信頼
 子供を塾に行かせるには、その塾を信頼することが大切だと思います。それは、一方的に信頼する(任せる)と言うことではなく、不安なことは何でも相談し、塾の先生との信頼関係を構築するということです。塾との信頼(関係)が構築できれば、塾を信頼しましょう。万が一、塾や先生への不満があった時は、子供の前で話すのではなく、塾に相談しましょう。可児校の先生には「絶対、合格させます‼」と言っていただきました。その言葉を心から信頼しました。

その四:子供との信頼・子供への信頼
 子供を信頼しましょう。ただ、それだけです。信頼できる、親であるよう努めましょう。

 中学受験の合格は、目標ではありましたが、子供の人生のゴールではありません。むしろ、子供の人生はこれからの生活の方が大切だと思います。親としての受験生活の反省を踏まえて、これからも子供をサポートしていきたいと思っています。親としての「合格通知」はいつもらえるのかわかりませんが。可児校の先生方には、大変お世話になりました。ありがとうございました。これを読むご父兄には、どうか来春、すがすがしい春が訪れますように。