息子は春から第一志望の南山中学校男子部に入学することになりました。

毎年この名進研の合格体験記を読ませていただく度に、名進研生の保護者の皆様方の受験に臨まれた姿勢・行動にただただ感心するばかりで、皆様の足元にも及ばない私が寄稿させていただいていいものかと。我が家のこの一年は受験生のいる家庭とは程遠い状況でしたから…。しかしどのご家庭でも大なり小なり受験に対する不安、悩み、苦労があり、我が家のような状況でも合格できることを知っていただく事で少しでも受験の参考にしていただければと思い筆を取りました。

我が家は共働きのうえ、私が四月の人事異動で多忙の部署へ。連日、残業の日々で(この時は人事を恨みました)名進研への送迎・夜の弁当作りは主人と実家の保護者に任せきりとなってしまったのです。息子とゆっくり話をする機会もなかなか無い様な状況でしたので、休日の弁当作りと名進研への送迎は息子とのコミュニケーションを取る貴重な時間でした。

親がこのような状況の中、息子はと言えば、名進研の六年生の講習が始まり名進研の第一回のテストゼミの日から「今日は行かない!欠席する!」と。何度説得しても頑として動く気配のない息子。何が原因なのか分からないまま時間だけが過ぎ結局休むことになってしまったのです。この大事な一年の始まりからこんな事とは、前途多難なスタートでした。名進研のテストゼミのサボタージュはこの後も数回あり、その度に「体調不良等」を理由に欠席してしまいました。第一回の名進研のテストゼミは欠席したものの平日の名進研の授業は何事も無かったかのように通い、クラスもJSでほぼ安定し安心したのも束の間、名進研の夏期講習でまたまた大問題を起こしてくれたのでした。

講習前半の中間確認テストの後、名進研の講習を休んでいたのです。欠席している事などつゆ知らず毎日暑い中頑張って名進研に通っていると思っているところへ名進研の所属校から、数日間無断欠席をしているとの連絡が。一瞬何が起こったのか、何と言っていいのか、頭の中が真っ白になってしまいました。すぐに、いやがる息子を連れて親子三人で名進研の所属校へ。名進研の先生方は夜の授業が終わってお疲れのところ、息子の今後について私達の相談に対応していただきました。名進研の授業で苦手な算数でつまずいて、確認テストが思わしくなかったことが原因で名進研の講習を休んでしまったようでした(親として子供の状態が把握できず反省しました)。息子の性格を考え講習前半は家庭で課題をやり、後半の志望校別の講習から出席することにしました。名進研の先生方の適切なご指導と名進研の所属校の友人のおかげで残りの講習は無事乗り切ることができました。こんな息子も名進研の正月特訓が終わった時に「三日間はそんなに大変じゃなかったよ。名進研の正月特訓、もう一日くらいあっても良かった。」などと言って元気に帰ってきました。この時は精神的に成長した事を実感しました。

名進研で思うように成績が伸びない時は、南山中学校男子部で思い切り部活をする姿を思い描かせ二月の受験に臨みました。結果は、第一志望の南山中学校男子部を始め五校から合格をいただくことができました。我が家のような例は極端かもしれませんが、本人の努力はさることながら、名進研の先生方、友人のみなさん、家族のみんなで得た合格だと思っております。ありがとうございました。

最後になってしまいましたが、第一志望校は早めに決められることをお勧めします。息子は五年生の体験授業で「南山中学校男子部に行きたい。」と決め、終始一貫その思いは変わりませんでした。その気持ちが強かったので、いろいろな名進研でのアクシデントを乗り越えることができたと確信しております。