第一志望の滝中学校に合格。プレ中判定は20%未満でしたので、最後の最後まで学力は伸びるのだなと、子の成長に感動しました。

 これから受験を迎える方は、たとえ手が届きそうにないと思う時があっても、途中でひどい点数を取って落ち込むことがあっても、最後まで諦めないことが大切です。また、共働きで平日送迎ができなくても、中学受験対策ができることをお伝えしたいです。

 好奇心が旺盛で、なんでもやってみたいタイプの我が子は、ドラマ「ドラゴン桜2」の放送を見て「ぼくも受験してみようかな‼」と、五年生の六月に受験を決断しました。共働きで平日の送迎ができないため、土曜のみの通塾で対策ができる名駅校「Dクラス」に入りました。

 七時間ぶっ続けで、受験対策の授業を受ける……スピードも早く、授業が終わると車の後部座席で倒れ込み、「無理~」と呟いていましたが、次第に長時間の授業も当たり前になり、難しいことを面白く教えてくれる先生や、同じ年の勉強熱心なクラスメートの存在を刺激的に感じているようでした。

 通い始めた頃は算数の解法など全然分からず、映像授業の「Miruva」を見ながら、親子共に解き方を考えて教え合いをしました。半年もすると一人で自習できるようになりましたが、一緒に宿題に取り組んだ時間は、大切な思い出となりました。

 名進研の宿題以外に、食事の時にNHKオンデマンドでの「歴史にドキリ」YouTubeの「野良猫勉強会」を見たり、寝る前はベッドに入りYouTubeで「カズレーザーの日本史一問一答」を家族で答え合うなど、生活の隙間に家族ぐるみで基礎暗記をしたので、弟も歴史などに関心を持つ良いきっかけになりました。

 六年の最初の授業で、受験生のスケジュールの参考プリントをいただき、平日四時間、日曜は十時間と書いてあり、「こんなに⁈無理‼」と驚きました。しかし、夏期講習が始まると自習室で残り一日十時間以上勉強するようになりました。この自習室通いでぐんと実力が伸び、プレ中での偏差値も60まであと少しというところまで高まりました。

 九月に人気ゲームの新作が出て、平日は友達との遊びに気を取られ、偏差値が上がり気が緩んでいたこともあり、勉強時間が大幅に減少してしまいました。九月の東海中学校志望校別プレ入試を受けた際は、まさかの算数が「6点」……衝撃です。

 先生に相談すると、「問題が分かるだけの実力はついているはず。難しい問題に取り組む前に、A問題をやり直して型をマスターして」と言われ、集中して六年の単元A問題を全て解き直しました。結果、急速に苦手だった図形も分かるようになりました。この時の体験で、子は失った自信と緊張感を取り戻したように感じます。

 滝中学校の部活「先進技術研究部」について知った後は、プログラミングやロボット、DTM、ドローン操縦など、やりたいことが全て揃っている‼ということで、滝中学校を第一志望に決めました。本人のモチベーションがぐんと高まり、頑張り方に本気度が増しました。

 さらに、志望校別特訓に参加することで、難問に対する理解が高まり、周りのお友達が頑張っているから、自分も負けていられないと、スイッチが入ったようで、十二月以降は息子と話し合い完全にゲームを完全封印しました。しかし、周りも頑張っているため、最後のプレ中滝合格判定では20%未満。受験を辞めようかと一瞬頭をよぎりましたが、「子供は最後の最後まで成長します。特に正月明けの一ケ月でも、まだまだ伸びますから‼」と、名進研の先生におっしゃっていただいたこともあり、「あともう少しだよ‼きっと限界突破できるよ‼」と、足りない偏差値に挫けそうになりながらも、本気で取り組む子を見守る日々が続きました。

 受験本番……愛知中学、名古屋中学と合格をいただき、受験を繰り返すたびに徐々に力が上がっていくのを感じ、そして、念願の滝中学合格‼

 本当に驚きました。20%未満からの合格獲得。本当に最後の最後まで結果は分からない。諦めずに頑張った息子を誇らしく思っています。

 明るく声掛けしてくれる校舎の先生方や志の高いお友達に恵まれて、楽しそうに名進研に通った時間は、息子の心に大きな影響を与えてくれました。

 第一志望の滝中学にもし合格できていなかったとしても、大きな成長を成果として感じていたと思いますが、夢見ていた先進技術研究部に入るのを楽しみにしている息子を見るたび、最後まで諦めなかったこと、本当に良かったなと思っています。お世話になった先生方、本当にありがとうございました。