娘は五年生から中学受験の勉強を開始し、夏に名進研入会。六年生ではSクラスに在籍、南山中学女子部を目指して頑張りました。少しでも参考になる方がいればと受験生活の様子と、意識して行ったサポートについてお伝えさせていただきます。

 五年生の五月に娘が「私、中学受験をしてみたい。」と言い出し、我が家の怒涛の中学受験生活が始まりました。

 中学受験を考えていなかった我々は、近所の自習型の学習塾へ入塾。父娘で一緒に四年単元の復習をしながら夏まで過ごしましたが、父娘の衝突も避けられず、自習型の塾の限界を感じ、五年生の夏期講習で転塾を決意。名進研への入会にあたり、名進研からは速さと割合の復習だけはしておかないと厳しいと言われ、五年生の夏休みの前半は父娘で速さと割合の単元学習を徹底。八月からJAクラスで入会しました。入会してすぐ勉強の楽しさを知り、モチベーションが一気に上がった娘は、毎日9時過ぎまで自習室に残って勉強をしていました。成績も急激に伸びて、六年生からのSクラス入室許可を獲得。

 娘は「Sクラスも挑戦してみたい」ととても前向きだったので、勢いそのまま校舎を変えてSクラスへ行くことを応援し、南山中女子部を本格的に意識するようになりました。

 正直六年生前期は授業についていくのが精一杯で、与えられた課題に追われる毎日でしたが、優秀なクラスの中で学べていること、毎日楽しそうに塾へ通って遅くまで自習をしていました。秋からの過去問演習も初めは散々なものでしたが、十月・十一月と続けていくと試験問題に対応できるようになっていき、娘の成長を感じることができました。南山中女子部の過去問の合格最低点を初めて超えたのは年の明けた一月初めでした。

 娘を見ていると試験の前日まで成績が上がり続けていたように感じます。南山中学女子部の試験が終わったとき、娘は手ごたえがあったようで笑顔でした。

 勉強開始の遅かった我が家の受験ですが、最後まであきらめず楽しく学び続けた娘の努力が、合格という最高の結果につながったのだと思います。

 以下は親として意識したサポートです。

【五年生】
 とにかく勉強スケジュールの作成に時間を割きました。1週間単位で具体的にその日にやる範囲を示して、土曜テストゼミ・実力テストに向けて、授業内容を復習し定着させることを意識しました。テスト範囲は最低でも2周。わからない問題は先生に質問し、わからない問題を無くす努力を継続しました。範囲のわかっている復習テストなので、勉強をすれば必ずよい成績が取れます。正直、親の頑張り時は五年生までだと思います。

【六年生前期】
 問題の難易度が上がったため、勉強に関しては塾に完全に任せました。学校の特色などもあまり把握できていなかったのでこの頃に学校見学や説明会も参加。どう転ぶかわからない中学受験なので、受験予定の学校すべて魅力的であることを知ってもらいました。

【六年生後期】
 基本勉強は塾へ任せていましたが、週末に行う過去問スケジュールを組んで、一緒に解いたりしました。過去問を一緒に解くことで、娘の弱点も把握できましたし、さらに問題の意図を一緒に考えたり、難問を娘に解説してもらうことで、娘も十分に理解できていない部分を塾で確認するなどしていました。

 この時期になると模試の結果などで親の気持ちも穏やかではいられませんが、塾でしっかりと勉強してきているので、自宅では小言は言わず、気持ちよく勉強できるよう心掛けていました。塾を信じて頑張る子供を、親は信じて見守るしかないのかなと思います。

 最後に、娘にとって塾でもらったハチマキは宝であり大きなモチベーションにもなっていました。この名進研の伝統を継続してもらいたいと切に願います。