わが子のモチベーション、どう上げるのか?
中学受験、振り返ってみると最後の一年は、息子のモチベーションを上げるのに四苦八苦しました。最後まで「ニンジンぶら下げ作戦」を使いましたが、果たしてこれでよかったのか……未だ模索中です。一つだけ言えるのは褒める内容、タイミング、褒め方をもう少しうまくできていたら、息子のやる気に繋がっただろうと思うと、母親として反省しています。
息子の中学受験を決めたのは、本人ではなく私たち夫婦でした。父母、従兄妹が私立中学へ進んでおり、息子が小四になると当たり前のように中学受験を促しました。幸いにして親友が中学受験をすることもあり、すんなりその環境に入ることができました。親友の存在はとても大きかったし、感謝しています。
親がやらせた割には、私自身が自由人ということもあり、小四時代はほったらかしのスタンスでした。名進研以外の習い事をいろいろしていたので、四年生のうちは「習い事中心」に考えていました。五年生になって習い事の都合でテストゼミは取らず、トップレベル講座EXのみにしました。EXでは好成績でしたが、実力テストの成績が二学期以降徐々に下降し、これはまずい‼とこの頃初めてメスを入れました。息子の学習に目を向け始め、不意打ちで彼の部屋を開けると……テキストの間から出てくる出てくるiPadやら漫画やらお絵描きやら……(-_-;)
考えてみれば、本人の意志が弱く、親の監視もないとなれば、誘惑物に手を出すのは小五男子なら当たり前ですよね。以後は、リビング学習に切り替え、私は宿題を確認するようにしました。習い事を整理し、体力維持のためのスイミング以外は辞めました。最初の頃は、私も息子もリビング学習に慣れず、監視する側とされる側双方がストレスを抱えていましたが、六年生の五月頃から徐々にその環境にも慣れ、軌道に乗り始めてきました。息子を観察していると、短時間しか集中できないタイプであることが分かり、短時間でいかに成果を出すかを考えるため、記憶術やらその手の本を読み漁りました。
また、集中力を上げるために、息子の場合、ご褒美が不可欠でした。ゲームや動画は続きが気になって学習に身が入らない様子だったので、十一月頃から漫画へシフトしました。他にもレゴ、推理小説、ルービックキューブなど、勉強の合間に何度も休憩を入れて、学習の持続を計りました。
最後の一か月、息子はメンタル面の弱さから体調を崩してしまい、私もその姿を見て不安で泣いてしまったことがありました。本命校まで残り二週間、どうやったら立て直せるのか、母親が泣いている場合じゃない‼と気持ちを切り替え、腹をくくりました。学習時間を減らし、睡眠に充てました。ご飯は眠くなるからと腹八分目の量にしていましたが、おなか一杯食べさせ、眠たくなったら寝かせました。学習時間が減った分、起きている時間の学習プランニングに最大限の労力を費やしました。結局九時間の睡眠と大盛りご飯で体調は回復に向かい、ラスト二校の本命校では、万全の体調で臨めたようです。直前期は親の方も何かと焦り、不眠・不安・恐怖に襲われますが、色々と腹をくくって割り切ることも大事だと思いました。
最後になりますが、先生方には、何度も電話で相談にのっていただきました。中々スイッチが入らない息子に疲れ果てる私を励ましてくださり、私がくじけないようにサポートしてもらったように思います。本当にありがとうございました。
迷ったとき、息詰まったとき、合格体験記から他のご家庭の様子を知ることができ、共感したりほっとしたり、精神的に助けられました。アドバイス的なことは何もできませんが、体験記を書くことで、少しでもお役に立てればとパソコンに向かった次第です。うちのようにわが子にやる気スイッチが入らなくても、親のサポートは最後まであきらめないで。母親は忍耐力勝負です。プランAがだめなら、プランBで行きましょう‼
皆様の合格をお祈りしています。












