名進研卒業の重み
一、中学受験を終えて
志望校合格までの道のりは決して平坦なものではありませんでした。振り返ると大きな山が三つあったと思います。
一つ目は入塾当初。初めての塾、しかも今まで出会ったことのないハイレベルな学習内容。授業についていくだけでも大変でした。宿題に苦戦する娘の姿が、私が娘に伴走するきっかけとなりました。
二つ目は五年の前期。ここが一番大きな山でした。毎週、理社の授業がプラスされ、週末はゼミ、しかも学習の内容、量ともにアップ。傍で見ていても厳しいなと思える時期でした。「塾をやめたい」という言葉が娘から出たのもこの時でした。「今、ここで止まってしまったら終わりだ。少しでも前へ進むことが大切なんだ。みんな苦しいんだ。歯を食いしばって走り続けろ」と何度も話したことを覚えています。ここを頑張って乗り越えてくれたことが完走に繋がったと思えます。
最後は六年の後期。もともと、何度も繰り返すことで理解が増し、知識が定着するタイプなので、四、五年の経験からも六年前期での多少の停滞は予想の範囲内でした。しかし後期十月に入って算数で予想外の失速。入試のカウントダウンが始まったこの時期、なんとかしなければと思い、先生に冬期講習前まで別メニューでの調整を申し出ました。暗記科目、暗記単元に重点が移る時期での算数特訓になりましたが克服してくれました。最後のプレ中学入試であげた成果が入試への自信につながったと思っています。
二、反省点
六年後期の失速につながった点として。
まず、六年の後期が四、五年の後期とはカリキュラムの異なることを十分理解していなかったことです。
四、五年の後期は、前期の復習あるいは発展的復習ととらえてよいと思いますが、六年の後期は、前期の復習要素を超えて全範囲の発展的復習になる、つまり六年前期分までは六年の後期開始までに終わらせておく必要があるということ。でないと後期に余裕がなくなり苦しくなる。私の認識が足りませんでした。
そして、テストゼミについてです。
テストゼミの良い点は、時間制限のあるテスト形式である、国語文章読解の良い問題に毎週チャレンジできる、週の学習単元の習熟度のバロメーター等いくらでも挙げられます。その一方、毎週がゼミで点数を取ることに重点を置く勉強となっていたことは否定できません。そのため復習が十分でない部分ができ、毎週積み残しが・・・スローペースの娘には別の選択肢があったのではないか、受験を終えた今でもこの点は明確な答えが得られずにいます。
三、娘へ
友達と遊びたい、テレビを見たい、そんな気持ちに封印をし、名進研で目標に向かって走り続けた三年間、その間には、頭痛を我慢して勉強を続けた夜、深夜までかかって宿題を終えた日、問題が分からなくて涙を流した日々もあった。そんな姿を誰よりも近くで見てきた。だから今はとにかく最後まで走りぬいたことをほめてあげたい。頑張って合格を勝ち取ったことは、これから先、君の自信にそして支えになるだろう。最後まで頑張り続けたことが志望校合格につながったことを忘れないでほしい。授与された名進研の卒業証書には合格目指して駆け抜けた三年間が詰まってる。その重みを感じてほしい。
四、最後に
合格へ導いていただきました名進研、そしてご指導いただきました先生方、三年間本当にお世話になりました。毎週返却されるゼミノートの激励の言葉には子供のみならず保護者である私も随分励まされました。また六年後期においてはこちらの要望を快く聞いていただきましたこと本当に感謝しております。ありがとうございました。












