息子が名進研に入会したのは三年生の冬期講習からでした。まだその時の息子に中学受験が何かもわからず、私もとりあえず入れてみよう。と軽い気持ちで入会させました。

 しばらくして、塾のお友達から東海中学校のことを聞き、「東海中学ってどんな学校?」と私に聞いてきました。「愛知県で一番優秀な学校だよ。」と答えると、「僕もそこ、行ってみたいな。」とつぶやき、それからますます東海中学校への憧れが強くなっていきました。

 四年生はさほど勉強しなくても偏差値60以上をキープできておりましたが、五年生になりテストゼミが始まると線TN1をキープする為に毎週毎週必死でした。六月頃、とうとう黒星二つでTN2へ……
 今思えば、この時期が一番つらい時だったと思います。塾の先生に絶対言ってはいけないと言われていた、「もうやめなさい‼」と何度も言う私に、息子は「絶対やめない‼」と言い張り、親子喧嘩が絶えませんでした。
 また、近所の同学年のお友達が遊んでいる姿を見ると、小学生の本来の姿はもっと伸び伸び遊ぶべきではないのか、中学受験をさせることが本当にこの子の為なんだろうか。と何度も悩み、それでも、息子は「自分で決めた道だから。」と遊んでいる友人達を横目に見ながら塾に通い、その姿がとても不憫で、親の私のほうが心折れそうでした。

 六年生になると、成績は上がったり、下がったりでなかなか安定しませんでしたが、夏期講習や冬期講習後のテスト結果は良く、塾で一日中講義を受けている方が、息子には合っているのかなと思いました。特に正月特訓教室後からは勉強に対する姿勢が大きく変わり、成績も一気に上がりました。
 親の私の言う事には耳を貸そうともしない息子でしたが、塾の先生をとても信頼しており、東海中合格を信じ、机に黙々と向かう姿はとても小学六年生と思えない程強く、たくましく感じました。
 怒ってばかりで受験生の母としては大失格の私でしたが、本人の努力・信念、共に頑張り励ましあったかけがえのない友人、名進研の先生方のご尽力で東海中学、滝中学、名古屋中学、愛知中学と受験校すべて合格する事ができました。ここまで支えてくださった方々に心から感謝いたしております。

 最後に、私から息子へ。「本当によく頑張ったね。合格おめでとう。そしてこの喜びをありがとう。」