あきらめかけた受験
四年前に長男の受験を名進研でお世話になり、南山中学校男子部に通っていますが、次男も当たり前のように「受験をする」と五年生になった春に私に申し出ました。やる気になっている息子に「雨の日も、風の日も自転車で通わないといけないよ、夏休みも名進研へ通わないといけないし、夕飯は、お弁当だよ、それでも大丈夫?」と確認しました。息子は少しも躊躇した様子無く「大丈夫だよ」と返事をしました。それは、長男の様子を見ていたからでしょう。
名進研へ六月からの入塾の申込みに行きました。クラスは、JA2から始まりましたが、最初は、東海中学校を目指すと張り切っていました。プレ中学入試の成績から全く届く様子もなく私の方が気落ちしていました。それでも息子は上を目指したいと六年生になってからもいい続けました。テストゼミのクラスは、KS3~KS2と少しずつ上がり始めましたが、中々安定せず私の中で、中学受験自体無理なのでは、と成績表をもらうたび思うようになりました。息子の中にも段々不安な気持ちが広がり、今のうちに受験をあきらめれば、不合格で公立中学へ行くよりいいのでは、と思っていたようです。
六年生の長い夏期講習が終わり、ここまできたら辞めるわけにはいかない。と気持ちがかわり始め十一月にはKS2の一番を取ると本人も自信がついたのか「受験をするんだ」と強く思うようになりました。それからは、毎日名進研から帰ってからも復習をするようになりました。日曜日は、ゼミの後も名進研で行われる補講、宿題、復習と名進研にいる時間は、8時間以上で、体力、精神力共に疲れ切っていました。でも、先生方に色々アドバイスを頂き、そして強い励ましの中何とか乗り切りました。
冬期講習の後、志望校を南山中学校男子部に変更しました。すると気の弛みか、テストゼミの成績がドンドン下がり始め、息子は、このままではもうだめかもしれない、と思ったようでした。
補講も行かなくなり、私は先生に相談しました。すると先生は、息子に色々アドバイスをして頂いたようでした。しかし、最初に受検した学校で失敗してしまい、公立中学への進学を同時に考えるようになりました。先生から、補講の連絡を頂き息子は、名進研に向かいました。家に戻ると、なにか吹っ切ったような顔で、南山中学校男子部受験の準備をしはじめました。そして早めに床についたのでした。そして試験がおわり、校庭で息子を待っていると、嬉しそうな顔で、「出来たよ、これでダメだったら仕方ないよ。」とやり切ったといった言葉でした。
そして、次の日の夕方、長男が嬉しそうに大きな封筒を手に、「多分、大丈夫。」と言って次男に渡しました。そして合格の二文字を家族全員で確かめました。涙があふれ、息子と一緒にハイタッチで喜びを分かち合いました。
あきらめかけた受験に希望を持たせてくれた先生に感謝するとともに。投げ出さずに頑張った息子にエールをおくります。本当にありがとうございました。












