息子は第一志望校の東海中学校のお世話になっています。

平穏に終わると思っておりました、“中学受験”でしたが……。

名進研にお世話になったのは、三年前、彼が四年生に進級する春からでした。中学受験のきっかけは、今日の公立学校の“ゆとり教育への不安”と、偶然の産物ですが…私も家内も県外出身、偶然、住居を構えた至近に名古屋中学校があり、公立とは似て非なる風格に、我が愚息を入学させたい!と直感的に思いました事が、中学受験の直接的スタートとなりました。

県外者ゆえ、塾選びからのスタートでしたが、近隣の方々の評判、入会案内から、ほとんど迷うことなく、彼は名進研生となりました。六年生までは比較的順調に、成績も安定し、JSクラスを常にキープし、テストゼミでもTN1を入校以来、順調にキープしておりました。彼の努力もあり、いつしか東海中学校も眼上に見えて参りました。

しかし。“異変”は突然、我が家を襲いました。

 

“名進研を辞めたい”と梅雨の長雨の夜、彼は悲痛な顔で家内に言ってきたのです。事情を訊いてみますと、“思うように成績が伸びないこと、クラスがTN2にダウンした事”が主たる原因のよう。自分の思いを上手く表現出来ないことと、自分なりの努力が、成績に比例しない事への苛立ちか!?自分の部屋にある、テキストを投げ散らしました。それまでに、名進研よりいただいた合格体験記の父兄編に、記截されている“波乱万丈”は他人事!?と思っておりましたが、我が家にも例外なく、やって参りました。

今思いますと、大人気ない対応と反省するところも多いですが、我が愚息の腕を引き、屋外ヘテキストとともに投げ出し玄関の鍵を施錠…夜中に家に呼び戻し話し合い…

こんな事が幾度となく…

彼が、その時どれだけ親の気持ちを理解していたのか?その時、知る術もありません。

息子が方向性を見失う度、親として自問自答を繰り返し、その都度“親として最良の贈り物は教育である”と自分に言い聞かせ、一貫し、少し遠くで見守るスタンスを貫きました。親が方向性を見失っては、愚の骨頂です。

彼にとっての休息の場は“トイレ”でした。そこには、名進研よりいただいた、合格体験記が経年分…いつも、いつも、自分自身に置き換えて、自身の“東海中学校”合格を思い描いていたようです。

そして迎えた第一志望校、受験日当日…全ての試験を終えた息子の第一声は“算数が駄目だった”とのこと。彼の顔を見ますと、思いのほか出来が悪かったようでした。

五校受験の終盤戦…既に三校の合格は頂いておりましたが、この日が本命…受験の合否は結果論であって、それまでのプロセスが長い人生、必ずしや彼の糧になると、自分に言い聞かせながら帰路につきました。この日、初めて彼の不合格をイメージしました。

結果は東海中学校、滝中学校、名古屋中学校、愛知中学校、中部大学春日丘中学校、全勝でした。

彼の変わらぬ東海中学校への想いが通じたのかもしれません。

“合格のさらに先へ”
全ての受験が終わった今、本当の意昧がわかったような気がいたします。志望校合格、強靭な精神力、さらに同じ志をもった友人は、場所をかえ中学校でも変わらぬ“友”として中学生活を歩んでいこうとしております。多くの事を彼は、名進研から学び成長したと思います。

最後になりましたが、彼が脱線しかけた時、親身になって、ご指導いただきました先生方、本当に有難うございました。きっと彼は、名進研の先生方を忘れることはないと思います。ありがとうございました。