娘は六年生から名進研へ転塾しました。徒歩圏内にあった塾から、電車に乗って往復1時間半以上かかる名進研へ行くことの体力ヘの負担、そして学習方法・内容の違い等のデメリットを考え、転塾はたいへん悩みました。しかし「姉と同じ南山中学校女子部にどうしても通いたい」という本人の強い希望があり、実績のある名進研への転塾を決めました。

転塾してすぐは、本当に転塾して良かったのかと、何度も自問自答しました。しかし本人はランドセルからすぐに塾用カバンに持ちかえて電車に乗り、帰りも22時半にしか家に着けない生活に、一度も名進研をやめたいと言うこともなく、がんばり続けました。

夏休み前までは成績も順調で、少し安心していました。しかし夏休みから成績がどんどん落ちていきました。遊んでいるわけでもなく、むしろ勉強時間が増えているにもかかわらず十一月の名進研プレ中学入試では、半年前に比べると偏差値では-15、順位では530位も落ちてしまい、言葉が見つかりませんでした。

一回の試験で一喜一憂してはいけないとわかってはいましたが、さすがに南山中学校女子部はもう無理だと思っていました。それでも本人は南山中学校女子部にしか行かないと言い続けていました。後ろ向きなことばかり考えてしまう私とは逆に、先生方のノートのコメントはいつも前向きに励まし、応援してくれました。本人はもちろん、私にとっても先生方の毎回のコメントは救いでした。

ドン底の名進研プレ中学入試から少しずつ上向きになってはきましたが、まだまだの状態で冬休みに突入してしまいました。正月特訓はやめ、とにかく冬休みのテキストのみを何度もやり直し、挑んだ最後の名進研プレ中学入試で優秀成績者に名前が載ることができました。やっと光が見えてきました。休み明けは、入試直前対策講座のテキストを徹底的にやりました。

苦手な国語は文章にどのように線を引けば要点をつかむことができるのかを何度も指導してもらったり、漢字ミスの多い社会は何枚もプリントをもらい、チェックしてもらったり、算数も理科も解らない問題を丁寧に教えてもらったりと、先生方にはたいへんよく指導していただきました。

合格通知を見た時は涙が止まりませんでした。学校から帰って来て、合格通知を見た娘は言葉も言えず、ポロポロと泣き続けていました。娘と抱き合って、また泣きました。いろんな方に「お姉ちゃんと同じ南山中学校女子部に行くよね」と言われて、本人にとってすごいプレッシャーだったと改めて思いました。

転塾して、先生方にご指導してもらえなかったら、南山中学校女子部をはじめ受験校すべての合格を勝ち取ることはできなかったと思います。本当にありがとうございました。