速読の力
振り返ってみると、とにかく本が好きな子供でした。
幼稚園に入る前から、たくさんの本をほしがり、読み聞かせをせがみました。
娘が小さい頃から中学受験は意識していましたが、諸般の都合のため四年生から名進研に通塾させることができず、自宅で市販の問題集などをやらせていました。もちろん遅々としてすすみませんが、国語の問題集はとても喜んでやっていました。そして「この問題文の続きを読みたい、この本を買って」とせがむので、問題文の出典を調べ、インターネットで注文し、ほしがるままにずいぶんとたくさんの本を買い与えました。国語の問題を一問解いては一冊読破しました。今思うと四年生の時のこの読書が、現在の学力の基礎になったのだと思います。中学受験の出題に選ばれる文章は、「良文」であり「名作」であるのですから、それに選ばれやすい作品を精読多読するということは、とてもよい経験だったのだと思います。
五年生に進級する少し前に、ようやく名進研に通塾し始めました。初めて経験するきびしくも活気ある雰囲気に「名進研はたのしい、時間があっという間にすぎる」と喜んでいました。先生達は、授業中に一生懸命挙手する娘をとてもよく励まし、褒めてくれました。はじめての名進研実力テストは、もちろん全然点数に結びつきませんでしたが、先生方は「よくがんばってますよ。絶対伸びてきますよ。」と娘にも母親の私にも声をかけてくださいました。
数ヶ月すると、
テストで国語から点がとれるようになってきました。算理社で点がとれなくても、国語の点数のおかげでテストの四教科の合計点が底上げされるのは、とても助かりました。歴史関係の本もたくさん読んでいたので、社会で歴史が範囲になってくる頃には、社会も点があがってきました。
本人のたっての要望で名進研速読教室にも通いました。正直、通いはじめるまで私は半信半疑だったのですが、やがてその効果に目をみはりました。夏休みなど通常の速読教室が休みの期間は国語の点数が少し落ちるのですが、毎週速読教室がある時期には、名進研のテストでとてもよい点数をとることができたのです。効果的なのは明らかでした。「速読教室に通っている時期は国語で点数とれるから、とくに受験の直前には絶対に速読教室には行きなさい」と強力に勧めました。
そして、南山中学校女子部、滝中学校、愛知淑徳中学校、金城学院中学校と全勝する事ができました。はじめての名進研実力テストのことを思い出すと信じられない結果です。中学受験の問題、とくに南山中学校女子部の問題は全教科長文が多いので、国語の力は全教科の力に結びついたのだと思います。名進研の先生達は、「子供に対しては前向きな姿勢を貫くこと、辛抱強く応援し続けること」を教えてくださいました。娘にも私にも、中学受験を越えた大切なことを勉強させてくれたと思います。娘はこれから南山中学校女子部に通っています。先生達に励まされ頑張ったことを一生の宝にして、これからものびのびと成長して欲しいと思います。












