合格と不合格を受けとめて
ようやく梅の花が咲き始め、我が家にも春が来ました。食事を囲んで一家団欒できる今が、とても新鮮で幸せです。ピリピリした一ヶ月前には、考えられなかったありふれた日常に「感謝」です。
「もう名進研をやめようか。」
五年生の冬期講習後のテストは最悪でした。五年生になる春期講習から名進研に入会してそろそろ一年。本人のヤル気も成果もまるで見られず、名進研を辞めさせようと先生にお電話したのでした。しかし、「ご父兄が決めるのではなく、本人の意志で決めてください。」と諭され、名進研を辞めれば好きなだけ遊べるよと息子にもちかけてみました。が、答えはNOでした。「今迄頑張ってやってきたんだから諦めたくない。」と…。子供にもプライドや想いがあり、親が先走り勝手に見切りをつけてはいけないのだと思い知りました。それから、少しずつ変わっていきました。元々闘争心のない彼に受験する自覚が芽生え、名進研で結果がようやく表われてきたのです。
中学生になったら、口もきいてくれない様になるのだから、この一年間は過保護であろうと心掛けました。睡眠時間や体調、食の栄養に気を遣い、なるべくストレスのない様配慮しました。ゼミノート(解き直し)のチェックや国社の漢字の訂正、記述や過去問の答え合わせ等、常に何をしてあげられるかを考えて、傍に寄り添い応援し、独りにさせない様に気配りしたつもりです。
入試間際になると、子供より親の方が落ち着きを失います。私は名進研の合格体験記をバイブルのように毎日熟読しました。先人の知恵ならぬ、先輩方の苦労や合格への軌跡がとても参考になりました。是非、読んでほしいです。
合格の喜びや不合格の無念さは、受け取った人にしか味わえません。第一志望から不合格通知がきた時は、声も出ないくらいショックでした。本人も愕然としていました。
しかし、息子の前では気丈にしていないと余計落ち込ませると思い、夜中独り涙したこともありました。ところが、子供は現実的で且つ、前向きです。第二志望校に胸を張って通うことを約束した後は、すっかりその気になり、最初からそこが行きたかった学校だったかの様に、春からの中学校生活を楽しみにしています。
結果を丸ごと受け止め、名進研で二年間精一杯やった事を認め、肯定しないことには前途洋々の未来が開けません。これからの六年間は、子供の将来に向けての助走期間です。楽しく有意義に過ごしてくれたら、親として何も言うことはありません。
息子は、名進研に通塾して心も体も一回り大きくなった気がします。勉強は元より、授業態度や精神面においても面倒をみてくださった名進研の先生方、名進研のチューターの方々本当に有り難うございました。息子がお世話になった名進研が、今後増々発展されることを願っております。












