舐めていた中学受験
私達夫婦は典型的なダメ親です。娘は四年生から名進研にお世話になりました。私立の小学校に行っていた事もあり、何となく私立の中学の方がいいのかなあと思い、さほど目的もなく名進研に通い始めました。私ども夫婦も名進研に通っていればどこでも合格できるものだと思っており、また自宅から歩いて通学できる私立中学があり、そこへ行ってくれれば程度に思っておりました。そんな訳で、名進研の二年間は成績がどうなのか、名進研でのクラスが何処なのかなんてことはあまり感心が無かったのです。
しかし娘が名進研で新六年生になる二月に、「私は南山中学校女子部に行きたい」と言い出し、何も知らない私達は「よし、がんばれ」と言っておりましたが、私達も南山中学校女子部がどの程度の学校なのか調べてみた所、なんとびっくりです。偏差値45そこそこの娘の成績では問題外だったのです。そこで初めて名進研での中学入試というものに私達が目を向けました。
三人で家族会議をして娘の決意を確認し、どうしても南山中学校女子部に行きたいのなら先ず残りの名進研での一年間の計画を立てなければいけないということで、飴とムチではなく、飴だらけの計画を立てました。その計画表を持って名進研の先生に見せて、この計画を達成するにはどうすればよいのか、という適切なアドバイスを名進研の先生からいただき、そこからが本当の名進研での中学受験の始まりでした。娘の目の色が変わったのです。体中にスイッチがバチバチ入った感じです。娘の姿に私達はただ応援して見守るしかなかったのですが、名進研での二年間のブランクはなかなかすぐに結果に表れるものではありません。夏が過ぎて、もう秋深しの頃、中だるみが出てきたのです。パソコンでのメールのやり取り、漫画…この時初めて親として叱りました。今までに一度も勉強しなさいなんて言った事はありませんが、この時何を娘に言うべきなのかと考え、やはり日頃言っていたこと「何故今名進研で勉強しているの?目標は何?その目標に向かって今やらなければならないことは何?」という話を少しきつくした時、娘はボロボロと涙をこぼしました。本人が一番辛く、今何をすべきなのか一番分かっているのです。不安と恐怖に押しつぶされかけていたのです。そして三日後「私は二月十一日までパソコンを止める」と言って吹っ切れたようでした。
そして最後の最後、二月に名進研テストゼミでJS1に上がり、ピークに持っていき受験に向かいました。南山中学校女子部は残念ながらダメでした。無頓着でいたダメ親の責任です。しかし、第二志望の滝中学校・愛知淑徳中学校に合格できたことは本当に嬉しく思い、また名進研での娘の努力を誇りに思います。親は何も出来ません。ただ中学受験は家族全員で勝ち取るものです。常に名進研の先生とコンタクトを取って、関心を持ってやることです。後はそっと見守って勇気付けてやることだけだと実感しました。そしてもう一つ、目標を設定して名進研の先生にお見せしたときのアドバイス、励ましの言葉を信じてその通りにやったことです。余分なことは何もしませんでした。ただ名進研の先生の言われた通りにやっただけです。最後までやり抜いた娘と名進研の先生たちの絆の強さには感動いたしました。本当に有り難うございました。そして名進研でいい仲間たちと知り合えたことに感謝いたします。












