見守ること
四年生の時に小学校の友人が名進研に通い始め、その話を聞きつけた娘が名進研に行きたいと言い出しました。私としては、名進研の説明会の中学受験に向けた話は塾の営業トークとして聞き流していました。自分の学生時代の経験から、テストの点数や偏差値でしか人間を見ない人たちの中に巻き込まれるのは小学生には酷なことに思われたからです。
一方娘は、まず名進研に行きたい。その気持ちが強かったようです。名進研の先生にハッパをかけられ、どんどんハードな競争になっていても、自分から行きたいと言い出しただけあり、途中で投げ出す事はありませんでした。
結果として、名進研の手法は娘には合っていて学力をつけることができたようです。名進研の夏期講習でターミナル校へ通い、大勢のなかで名進研のテストでランクづけされ悪い結果しか得られないと気持ちが萎えるのではないかと心配していたのですが、そんな私の心配をよそに、より張り切ってやっていて、逞しさを感じたほどでした。素直な性格が幸いし、名進研の先生の言われた通りの学習を進め成績向上を獲得していったようです。間違った箇所は三回書くと名進研の先生に言われれば、きっちり三回書いて覚えていました。学習の取り組み方など細かいことは、あまり把握していません。私自身は、テコやてんびんが出てきた辺りから、娘のレベルからおいていかれました。六年生になり学習量が増えても、効率よく自分のものにする方法を身につけていって、どんどんギアチェンジしているようにみられました。
どんどん名進研の講座を増やしていきたい娘に対して、なるべく少ない費用で済むようにもっていくのが私の役目でした。名進研の個人懇談には結局一度も出席せず、少々引いた立場でみていました。結果的には私立中学に通うことになりましたが、まだ一つの通過点にすぎません。今は充実した学生生活を送る事を願っています。












