年の暮れとはじまり―――
十二月三十一日・一月一日・一月二日の二泊三日に行われる名進研の正月特訓。

四階で受付を済ませ、私たち親は開講式の行われる大ホールヘ導かれ、子どもはどこかへ導かれてもう会えない。次に子どもの姿を見るのは、おそろいの名進研トレーナー姿で大ホールの前方に着席しているのを眺めるだけ。

子どもに配布された名進研トレーナーは綿100%のけっこう厚手のものでした。食事は、大ホールに丸テーブルが並べられ、ホールの入口で並んだ順に名進研生の人数ごとに区切られテーブルを指定される(自分で空いている席をさがさなくて良い)。列に並んだ順なので毎回違う名進研の人と食事をする。食事は残しても大丈夫。部屋はツインとシングルルーム。我が子は所属校の、名進研生のお友達と一緒。

お風呂、これが一番心配でした。熱湯風呂で大やけどをしたらどうしようかと。正月特訓前に我が子には、浴槽にお湯を入れる際、入浴する時は、飛び込まぬよう言い聞かせておいた(使い方の説明はなかった)。勉強の際は、三階・四階で、宿舎は七・八・十二階(他のフロアーもあるかも)エレベーター前で先生が指導して乗せてくれるので迷子になる子はいなかった。

携帯電話の使用は厳しく禁止される。

受験生のいない三日間は、他の兄弟と家族でのんびり正月を過ごすことができますので、是非参加してもらいましょう。

正月特訓で学習したプリントは、南山中学校女子部対策用として各教科まとめてあり、良問ばかりで何回もやり直し、とても役立ったようです。

名進研には四年生からお世話になり楽しそうに通っていました。つらかったのは、受験の三ヶ月前からです。急に時間が止まったように長く感じられました。インフルエンザやかぜをひかせないようにと外食を控えたため、食事作りが苦痛にかんじることもありました。

名進研生の娘は、苦手なところ、覚えていないところなど、気のすすまない学習に取り組まねばならないことでした。時間はあるが、はかどらない。ため息も多くなり見ていて気の毒に思いました。早く受験が終わってほしいと、母子で、あと何日と毎日数えていました。

無事すべての校に合格し、南山中学校女子部に進学します。

最後になりましたが、名進研でお世話になった名進研の先生方、本当にありがとうございました。