今回の結果は破り捨てろ
息子は憧れの東海中学校に進学いたしました。
これも先生方の熱心できめ細やかなご指導の賜物と深く感謝申し上げております。
息子は四年生の春から最寄りの名進研に通い始めました。算数が得意だったこともあり、毎日の宿題に苦労することも無く、さっさと終わらせては大好きな読書やゲームに没頭。苦手な暗記単元の社会や理科も、私が隣に座って一問一答形式でなんとかテストに間に合わせるといった感じで、クラスはJS、テストゼミはTN1をずっとキープ、実力テストでも100番以内、名前もよく載っていたと思います。
面倒なことが大嫌いな息子は、何度言っても『書いて覚える』ことをしませんでした。そのため、テストで漢字のはらい、はねでの×、社会や理科の誤字・脱字での失点も数え切れず。それでも、騙し騙しテストは高順位をキープできていることが私には不安でたまりませんでした。
そんな息子の挫折(?)は六年生の最初のプレ中学入試でした。今までの成績からは考えられないような偏差値を取ってしまったのです。順位も400番台まで落ちてしまいました。名進研で三者面談の席で息子は先生に、次の二つのことを実行するように言われました。
◆授業ノートをきれいに書く。
◆自分の部屋で一人で勉強する。
息子も私も、勉強に向き合う姿勢などを注意されるかと思っていたので、正直、これだけ?と驚きましたが、先生はとにかくこの二つを実行してみてください、と笑顔で仰いました。
そして息子には、テストの成績を取り戻すには夏ごろまでかかるかもしれないけれど、あきらめず努力するようアドバイスを頂きました。
先生の仰った通り、息子は夏まではプレ中学入試では300番台にとどまることしかできず、夏期講習もお友達と離れたクラスで一人、受講することになってしまいました。さすがに危機感を抱いた息子は、夏期講習は親から見ても本当に頑張り、第1回の確認テストでE1まで一気にクラスアップすることができました。
先生に言われた約束を忠実に守り、息子の成績は夏から秋にかけて安定し、第1回 東海中プレ入試では合格可能率73%、第2回では87%を頂くことができました。
このまま一気に受験へ!と期待していたのですが、最後のプレ中学入試でまさかの大どんでん返し…成績は六年生の最初のあのプレ中学入試とほぼ同じ結果となってしまったのです。
息子はもう放心状態。私もこの期に及んで受験対策として何をするべきなのか茫然とするばかりでした。所属校の先生に面談を申し込んだところ、先生は相変わらずの笑顔で、今回のテスト結果は破り捨てろ、と仰いました。テストゼミも同様、今後、悪い結果となったテストは全て破って捨てろ、と仰るのです。東海中プレ入試で合格可能率87%を貰ったことだけ信じていればいい、と言われ、きょとんとする息子に、先生は『お前が受からなくて、誰が東海中学校に受かるんだ!』と力強いお言葉をくださいました。
受験が終わるまで、合格を約束してくれる確かなものは何もありません。当日の体調、問題によって変わるものもあります。私は先生の仰る通り、息子の力を信じよう、と決めました。そして、私にできること…体調管理、食事・お弁当に気を遣い、家での雰囲気や言葉掛けに気を配ることに集中しました。息子が最高のコンディションで受験をすることができるように、と。
受験が始まり、愛知中学校、名古屋中学校と合格を頂くことができましたがいずれも一般合格。落ち込む息子に、所属校の先生から『目標は東海中学校合格なんだろう?一般合格で十分!」と励まされ、気持ちを切り替えて本命の東海中学校にのぞむことができました。
今年度の東海中学校の入試問題は算数が難しく、あれだけ名進研で解答用紙に空欄を作るなと言われていたのに息子は答案用紙の半分を埋めるのが精一杯だったそうです。国語も時間が足りなくて、自由記述を書く事が出来なかったそうです。その後に続く社会と理科。息子は、気持ちを切り替えて、この二教科で十分リベンジできる!と落ち着いて取り組んだそうです。
合格発表までは『大丈夫、受かってる』と言ってみたり、『でもやっぱ落ちてるかも…』と落ち込んだり、と親子で落ち着かない時間を過ごしましたが、結果は合格。合格通知を頂いた時には、親子で泣きながら喜びました。その後、滝中学校からも合格を頂き、すべて一般合格ではありましたが、四校受験して全勝という結果で受験を終えることができました。
東海中学校の制服、教科書を手に、嬉しそうに新学期の準備をする息子の様子を見ながら、中学受験をさせたことは間違いではなかったと思っています。
名進研での受験は、合格までは決して楽な道のりではありませんでしたが、親子共に、素晴らしい経験をさせて頂きました。努力したことがこのように報われたことは、息子にとって大きな自信となったと確信しています。
わが子を信じること。難しいことだとは思いますが、最後はその力で息子をサポートできたのではないかと思っています。
どうか受験生の皆様も、親子で力を合わせて合格を勝ち取ることができますよう、お祈りしています。












