合格体験記

中学受験は子供にとって良かったか?

【愛知淑徳中学校合格 A・Y保護者さん】

我が家では長女の中学受験は初めての経験、大変でしたが気が付けばあっという間のことでした。
受験期間中、勉強に明け暮れる娘を見ていると、彼女にとってこれが本当に良かったのかと思うこともありました。
受験が終わった今、改めて振り返って考えました。

私達夫婦は最初、子供に私立中学を考えておらず、小学五年生まで彼女に好きな習い事をさせ、勉強はほとんどさせていませんでした。私自身、自分の経験から「高校まで公立校で充分、中学受験なんて必要ない」と考えていたからです。しかし同じ年頃の子供を持つ親御さんから情報を得てゆくにつれ、自分の考えは甘いかも?と思うようになりました。

自分が中高生だった三十年ほど前とは違い、現在は中高一貫の私立校が大学進学に強みを発揮していることを知ったのです。
そこで本人の気持ちを確かめながら、進学の選択肢を増やしてあげたいと思いました。手始めに家族で学園祭見学に行って私立中学の存在を彼女に知ってもらい、中学以降の進学について親子で何度か話し合いました。すると、親の意向も汲んでのことか、本人が受験してみたいといってくれたので六年生に上がる少し前からようやく名進研のお世話になったのです。

当初、模擬テストは最下位10%以内の成績で惨憺たるものでした。
そこから娘は持ち前の負けん気と集中力で勉強し、毎週のテストゼミで成績がみるみる昇っていきました。
そんな彼女を見て親も「受験準備なんて一年あれば十分」とタカを括っていました。

ところが夏休みから成績が伸び悩むようになり、それまで強気だった本人の顔も曇りがちになりました。
今思えばここからが本当の受験勉強の始まりだったのです。

それまで私たちは名進研と本人に任せっきりだったので、親も子供の勉強を見ることにしました。成績データや保護者会の話をもとに娘と話しました。
まず言い聞かせたのは、そもそも伸び悩みは自然なことかも、ということです。本人の順位が真ん中くらいになった頃で、みんなが一生懸命になる時期と重なり上位に行くのがより難しく、勉強も少し単調になって集中力が途切れがちになるので、誰もが伸び悩んだように感じる時ではないかと思ったのです。
だから、今の成績を維持するだけでも学力は上がっているのだと娘に説明しました。
もちろん解決すべき問題もありました。何より心掛けたのは彼女本人が中学受験の意味をやや見失いがちに見えたので、モチベーションを保てるようにしてあげたことです。家庭で将来の夢を語り本人に進学の大切さを感じてもらったり、受験後に家族で旅行に行く計画を立てたりして長女が受験への意欲を維持できるよう工夫しました。

技術的なことを言えば、正答率が高い設問を娘は凡ミスで落すことがとても多く、特に漢字と計算のミスは深刻でした。いずれも暗記・反復練習が必要なのに本人が面倒がって避けていたのです。
そこで家庭で対策を取りました。まずテストゼミやプレ中学入試の問題を親子で見直し、難問を正解するよりも基本問題をきっちり取る方がはるかに効率がよく、基本練習が大切なことを娘に納得してもらいました。その上で計算・漢字練習は親がしっかりチェックし、彼女がサボりそうなときは叱りました。
もうひとつ思い切ったことは、名進研での授業後教室自習を半分減らし自宅学習を多くしたことです。
早く帰宅して家族と夕食をとる日を増やし気分転換してもらい、勉強場所を自宅に変えて飽きが来ないようにしたのです。その際は父親が極力時間を取り、彼女が分からない所をインターネットで調べ、写真や映像で視覚的に教えました。娘が心底嫌がっていた暗記項目は、親子で語呂合わせを作り、一緒に暗記して問題を出し合うようにしました。うちの子は「こんなの覚えきれるはずがない」と決めつけサボる癖がありましたが、親が覚えてしまうと悔しがって取り組むようになり、効果てきめんでした。この勉強スタイルを我が家では名進研にあやかり「とうさんけん」と名付けました。妻は娘の健康面を手厚くサポートしてくれました。本人の愚痴を聞いてストレスを解消したり、食事や睡眠、息抜きに気遣いをしたりしてくれたのです。長女のほかに弟、妹がいるのですが、姉が家庭で勉強する時は彼らも静かに過ごして応援してくれました。次第に彼らも長女の真似をして勉強するようになり、自然と家族みんなで受験に取り組むようになりました。

こうして十一月以降、娘の成績はじりじりとですが再上昇しました。
それでも、送られてくるプレ中学入試の結果を見ると志望校は最後の最後まで底辺の合否判定、 はっきり言ってもう大気圏外レベルでした。我が家の受験準備もここからは最終局面、それは自分との闘い、言い換えれば「あきらめ」との戦いでした。「どうせ受かりゃしない」というネガティブな思いがよぎるのをこらえ、ラスト一か月、ラスト一週間のテスト勉強に賭けたのです。
その点、娘はよくぞ当日まで諦めず集中して勉強し、勇気をもって受験会場に向かったものだと思います。

入学試験を終えた娘は浮かない様子でした。
手応えがなかったと言うのです。
私達も内心ダメかなと思い、結果発表後にどう彼女を元気づけるか考えていました。
三日後、仕事中の私に珍しく妻から電話があり、涙声で一言「受かってる‼」でした。
自宅に届いた通知書を開ける妻はとても気が重く、合格の二文字に感極まったそうです。
思い返すと名進研の模試ではいつも娘の手応えと実際の成績がおもしろいほど反比例していました。
その法則は入試にもあてはまったようで、受験後の冴えない表情は吉兆だったのです。
お世話になった名進研竹の山校に妻が連絡すると電話の向こうでは先生方が大歓声で喜んでくださったと聞きました。
名進研は教材が良質で中学進学後や大学入試だけでなく社会に出てからも役立つものだと感じました。
担当の先生もきめ細かく声をかけてくださり、様々なアドバイスや励ましをいただきました。
特にラスト三か月には実力が一気に伸びるから決してあきらめないよう繰り返し助言いただきました。
先生方の熱意や人柄のおかげで長女は受験を乗り切ることができたのです。

世間では「できる子」の共通点として親が早くから子離れを済ませ、干渉せず叱らないとも聞きます。
ただ、親が放っておいてもグングン伸びる素晴らしい子ってそんなに多くはない気がします。今回思ったのですが、勉強がいくらハードでも成績が伸びているうちは子供もやりがいを感じ勝手に頑張るので、たしかに親の口出しは不要です。でも問題は成績が頭打ちになった時です。やってもやっても先が見えずキリがないとか、いくら努力しても自分は結果を出せず報われないなど、本人が一度そう感じ出してしまうと急にストレスやプレッシャーが生まれる。そして不安や迷いで勉強に身が入らず成績が落ち、それがまた自信喪失に繋がる。つまり負のスパイラルが始まるのだと思います。しかも親の期待との板挟み。もしこれ全てを小学生がひとりで抱え込んでしまったら、こんなに辛いことはないはずです。

我が家の場合、子供がそうなったと感じた時は名進研に任せきりにせず、保護者も勉強に参加した方がいいと考えたのです。
無論、これは親にも大変な負担ですよ。時間を割かなければならない上、苛立ちとの葛藤がやってくるからです。親子で勉強すれば、大人から見て簡単なことを子が間違え、しかもそれを繰り返すので思わず腹が立ってしまうのです。恥ずかしながら私はかなり娘を叱ってしまいました。時にはついイラついてしまい、自己嫌悪になったこともあります。それでも、的を絞り言葉を選んで叱るのは効き目があり我が家には必要だった気もするのが本音です。
ただしそのあとで気付けたことがふたつあります。ひとつ目は親も冷静に反省すること。叱ることが良かったのか夫婦で話し合い、時には名進研の先生に打ち明けて客観的な意見をもらいました。そうして次は叱らない接し方を考え、叱るにしても一定の基準を作りました。
ふたつ目はフォローすること。ただ叱りっぱなしにせず、親自身が実践して見せたり、具体的な解決のコツを教えたりするようにしました。感情に任せ場当たり的に怒るだけで肝心の解決策はアドバイスせず、後で親自身の慰めに子へ詫びるだけで結局問題はうやむや、これだけはしないようにしました。

冒頭に受験が正しい選択か迷うことがあったと書きましたが、全てが終わった今は断言できます。
それは家族にとって貴重な体験でした。
親子の信頼が深まり、長女の顔に大人の自信らしいものが芽生え、一年で心が頼もしく成長したようです。
入学式が終わって三週間になります。
毎朝憧れの制服に身を包み、スキー部に入ろうか、それともテニスを始めようかしらと妻に相談しながら楽しそうに登校してゆく彼女を見るにつれ、受験させて良かったとつくづく思うのです。

お電話でのお問い合わせはこちら

052-582-2006

火~土曜日 10:00~18:00

メールでのお問い合わせはこちら

お問い合わせ・資料請求

お近くの教室を探される方はこちら

校舎一覧