長男、次男に続き、三男も無事希望校に合格することができました。
長男、次男のときには余裕がなく、合格体験記は読ませていただくだけでしたが、三人の息子がお世話になったお礼代わりに、そして親としては決して模範とはならないであろう私の経験を参考にしていただければと思い、筆をとらせていただきます。
中学受験は未知の世界でしたが、これからは中高一貫の方がいいと言う夫の強い勧めで、「中学受験なら名進研だろう」と、入会したのが、長男が小三の三月のことでした。
塾に行くという意味がよくわかっていないまま行かされている、という意識であったために、最初の一年くらいは通塾を嫌がり、なだめては車に乗せて名進研に送るということがよくありました。家では小学校低学年の次男、まだ保育園児の三男がいます。どうして自分だけ勉強するのだろうと思って当然だったと思います(親としてもこの頃が一番堪えどころでした。名進研まで車で往復30分弱、幼い次男三男を家に残すことはできず、彼らを車に乗せての長男の送迎は本当に大変でした)。
身が入らないために成績も芳しくなく、このままやめてしまおうかと、何度も悩みました。ですが、今は成績よりも勉強する姿勢づくりができればいい、とすべてを求めず、通塾することに重きを置き、あとは先生にお任せしました。そのうちに友達もでき、自習室に通うようになり、名進研が楽しくなったようです。
名進研と並行して、野球をやっていました。どちらもやめたくない、しかし一番の目的は中学受験なので、優先順位をはっきりとつけることでバランスを取りました。土日、野球をやりますが、名進研があるときはそちら優先。そのために午前中テストを受け、そのあとすぐに車の中でユニフォームに着替えて野球に行くということを毎週のように繰り返しました。
長男は、滝中学校で野球がしたい、という強い気持ちが通じて、念願の滝中学校に合格しました。
無事長男の受験が終わったのも束の間、次男が「お兄ちゃんのように滝中学校に行きたい。」と、自ら希望して小四の三月から名進研に通うようになりました。
野球と両立しながらでしたが、自分からやりたいと言い出しただけあり、五年生という中学受験をするには遅いスタートだったのですが、弱音を吐くことはありませんでした。ただ、人見知りの傾向があり、名進研の仲間とコミュニケーションをとったり、先生に気軽に質問したりすることが得意ではなかったようです。自習室にも最初はあまり進んでいくことはなかったのですが、家で勉強するスタイルもありだろうと、勉強する場所については本人に任せました。
次男が六年生になるとき、四年生になる三男が、待ちわびたように入会しました。三男は最初から何の疑問もなく自習室に行きました。親が勧めたわけではありませんが、居心地のいい環境だと思えたのでしょう。送迎はなるべく二人一緒にとしているうちに、次男も自習室に行くようになりました。
次男は、六年生になってから次第に成績が伸びてきました。テストゼミにこだわって毎週各単元をしっかりとこなしていくうちに、自然にプレ中学入試の結果も良くなっていきました。
滝中学校を目指していたのですが、東海中学校からも合格をいただきました。両校ともあまりにも魅力ある学校のために進学先は悩みましたが、独り立ちの願いを込めて東海中学校を選びました。
三男は、彼の希望により最初のうちはテストの前日に、口頭で問題を出してテスト対策をしていました。これが楽しんで勉強できたように思います。六年生になり、自分のペースで勉強した方が効果的と判断するまで続きましたが、受験が辛いことばかりではなく、私も楽しめたひと時でした。
五年生からはトップレベル講座EXの資格をいただきましたが、野球との両立を考え受講しないことにしました。受講するかどうか先生に相談したときに、「自分のペースでうまく勉強できているなら無理に受けなくてもいいですよ。」と言ってくださり、無理強いされなかったことに信頼関係があると感じました。結局六年生の後期だけは受講しましたが、それで良かったと思っています。毎日の授業が終わったときに自分で納得できなかったことは、先生に質問をしていました。各教科の先生方には、とことん付き合っていただき感謝しております。何よりも分からないことをそのままにしないという姿勢を続けたことが、受験の間際にでも精神的に余裕が持てたのではないかと思います。
目標であった東海中学校は合格、そして滝中学校(特待)、名古屋中学校(スカラー)、鶯谷中学校(特待)と併願校すべてにおまけが付きました。
親としては、つきっきりで支えたというほどではありませんでした。送迎、お弁当作りがメインで、あとは過度にならない程度の励ましです。
保護者会は、子どものためというよりは親の理解のために必要と思いました。名進研の保護者会は本当によくできています。私は中学受験に関する知識が不足していたため、保護者会に足を運ぶことはためになりました。
学習面で関わったのは、受験直前に今までのテストで間違えたところを抜き出して、その子専用の問題集を作ったことくらいです。
あとは体調管理。次男は受験期にインフルエンザにかかってしまい、責任を感じました。三人とも野球チームに所属しながらの受験でしたが、塾しか通わないという状態よりも良かったと思います。時間の使い方には苦慮しましたが、行き詰まることは少なかったし、受験直前の気持ちの切り替えができたと感じます。
息子三人の中学受験を終え、親子共々成長したと実感しています。小学生というまだまだ遊びたい時期にこんなにも通塾が必要なのか?眠い、疲れた、と感じるまで勉強しなければいけないものなのか?疑問に思うことは一度や二度ではありませんでした。
しかし、頑張って本当に良かったと思います。長男が滝中の受験を終え、玄関から出てきたときのとても晴れやかな笑顔、次男が受験を終えた日、「受験楽しかった、ありがとう。」と言われたこと、三男を受験に送り出すときに「じゃ、特待取ってくるね。」と言われたこと、すべて思い出し、成長した我が子を頼もしく思います。
三者三様の我が子たち、それぞれに合わせて対応していただきました。今でも三人で、正月特訓教室で宿泊した時のこと、GW特訓や講習のことなど楽しく話をしています。最後になりましたが、所属校の先生方には、心から感謝の気持ちでいっぱいです。子どもと同じ方向を向いて、また時には向き合い歩んだ日々を忘れません。有難うございました。
リンク集