公立中高一貫校の適性検査対策
学校教育法施行規則により、公立中高一貫校では入学者の選抜にあたって学力検査は行わないこととされています。
愛知県の県立附属中学校の入学者選考は、2段階選抜により行われます。
(令和7年度の入学者選抜の内容に基づき作成)
「受検」について
入学者選考は適性検査と面接の2段階選抜により行われます。
また、直近の通知表の写しが入学者決定の参考に使用されます。
適性検査(1次選抜)
小学校の学習指導要領の範囲内で、複数の教科を組み合わせた内容により、小学校の教育活動を通して身につけた知識・技能を活用した思考力・判断力・表現力等を測ります。
45分×2時限で実施され、全問選択式(マークシート)です。
また、英語は出題されません。
1次合格者は、適性検査の結果により決定され、募集人員の2倍程度です。
面接(2次選抜)
志願理由書の内容を踏まえて、受検者の体験を基にやり取りしながら資質を見出す「リフレクション(振り返り)型」により行われます。
チェンジ・メーカーとしての資質や探究学習にとって重要な資質、中高6年間にわたって探究的な学びを続けようとする意志、志望動機などを見られます。
2次合格者は、1次と2次の検査結果を総合的に判断して決定されます。
※令和7年度の入学者選抜の内容に基づき作成
適性検査で求められる力
基礎学力
適性検査では、高い「思考力・判断力・表現力」が求められます。
その下地となるのが基礎学力=教科内容で、教科書の知識・技能がなければ適性検査の問題には太刀打ちできません。
情報を読み取る能力
適性検査では、複数のテキストや資料を提示し、必要な情報を組み合わせ思考・判断させる問題がよく出題されます。
また、与えられた条件を整理して手を動かして地道に解いていく問題も多く出題されました。
※令和7年度の入学者選抜の内容に基づき作成
適性検査の対策
適性検査で求められる総合的な能力の土台を築く
適性検査で求められる「思考力・判断力・表現力」の伸びには、早い段階からの学びの経験の蓄積が大きくかかわってきます。
まずは早期から学びの習慣づけにより基礎学力の向上を図り、学力の土台がある程度固まった6年生から適性検査型の問題に取り組んでいくことが効果的な学習になります。
愛知県の形式に合わせた適性検査を解く
愛知県の適性検査の出題は、小学校の学習指導要領の範囲内とされています。
しかし適性検査は、小学校で学習する問題とも私立中の入試問題とも体裁が大きく異なります。
得点力向上をはかるためには、全問選択式の演習で様々な問題に慣れ親しむとともに、実践的なトレーニングを重ねることが重要です。
興味関心を強く抱くものを見つけ、経験を蓄積し深める
面接では、主に探究活動の内容について質問されます。
探究活動とは、実体験に基づくものです。
本当に自分が不思議に思ったこと、知りたいと思ったことを、自分の頭、手、足を存分に使い、継続的に長期に渡って、ワクワクしながら自ら追究していったプロセスのことです。
きっかけは、新聞に目を通したり、課外活動に参加することで得られるかもしれません。
自分が本当に好きなもの、興味関心を強く抱くものを見つけ、経験を蓄積し深めていくことが何よりも大切です。
その上で、入試が近づいてきたら、志願理由書にアピールする内容をまとめ、話ができるように練習をしましょう。
※令和7年度の入学者選抜の内容に基づき作成
学年ごとの勉強方法
小学5年生までは、教科学習を中心に学力の土台を固めていき、小学6年生からは教科学習・適性検査対策とともに面接対策を行います。
| 小学4年生 小学5年生 |
教科学習知識・技能の定着 |
|---|---|
| 小学6年生 | 教科学習知識・技能の定着 |
適性検査対策分析する力、考察する力、問題を解決する力を養成 |
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面接対策春:志望動機等を書く練習 |
※令和7年度の入学者選抜の内容に基づき作成
