苦手だった算数が六年後半から飛躍的に伸びた理由、こんなパターンもあるのかとご参考になれば幸いです。
コロナ禍によりオンラインでずっと受講しておりました。今どきの子らしく、映像は1.5倍速で視聴し、サクサクっと宿題も終えてしまい、そのままYouTubeを見ている始末。本当に大丈夫なのかと心配しておりました。
六年の夏期講習からは通塾に切り替えたところ、先生とやり取りができる対面の授業は面白く、他の生徒さんからの刺激もあったようです。
夏のある日、ホワイトボード買ってきて‼と頼まれました。あまりに毎日せがむので、暑い中自転車で最寄りのダイソーへ向かい、100円のホワイトボード(35×25センチ)とペンを購入しました。それから毎日のように、算数の授業(息子が先生)が始まったのです。
名進研から帰ってくると、宿題もせずに、今日面白かった問題についてホワイトボードを使いながら、息子先生の講義と解説が始まります。私は完全なる文系で算数は大の苦手ですので、息子の出す問題(当然解けない)や解説に何の興味も持てません。加えて、私はフルタイム勤務のため時間も限られ、ゆっくり彼の解説に付き合い理解する気力も時間もないのですが、そこは大女優並みの圧倒的な演技力を発揮。こちらは料理や洗い物をしながらも、息子先生の解説に対して、「うんうん」「ふーん、そうなんだー」「え、なんで?」「ほーなるほどねー」と適度に相槌を打ち、頭の中では(明日はカレーにしようかな。あ、ニンジン買ってこなきゃ。今夜中に野菜切ろうかな。)と次の日の段取りを考えていました(笑)。微塵も興味の持てない図形やら数字の話が多いので、延々と続く息子先生の解説を聞きながら寝てしまうことも。息子も母親が上の空ということは気づいていました(やはり主演女優賞は逃した)が、とにかくしゃべり倒したら満足するようで、名進研で得た知識を家庭でアウトプットすることで記憶の定着につながり、算数が得意になっていったようです。
当初算数の偏差値40台でしたが、最終的には恒常的に偏差値60を超え、算数に支えられて、東海・滝・名古屋スカラー・愛知特奨Bと全部合格をいただけました。100均のホワイトボードが、我が家にとっては最強の武器となったように思います。
もう一つ、乗り越えたことがあります。それはカタカナの練習です。十二月のプレ中学入試の結果で自己採点と14点も差があり、答案用紙を確認したところ、アとイとウの判別ができず×になっていたことが判明しました。本人は読める‼と言い張りますが、他人には全く読めません。採点者は老眼もあるかもしれないし、何千枚も採点しなきゃいけないから読み解く時間もないんだよ。と言い聞かせ、万人が読めるアイウエオを書く練習を受験直前にしました。小六も終わりになって幼稚園レベルの努力が必要とは(笑)。
受験への取り組み方はお子様の性格によって様々だと思います。これから受験の皆様もそれぞれのご家族にとってベストなアプローチが見つかり、満開の笑顔で春を迎えられますように‼